今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
無施錠な家を求めて空き巣行脚。11県で100件。
空き巣を東海、近畿、北陸、中国地方11県で約100件実施していた男4名が逮捕されました。
●三重県警亀山署などは30日、住所不定、無職男(37)=別の窃盗罪で公判中=ら4人を窃盗容疑で逮捕したと発表した。
4人は08年夏ごろから東海、近畿、北陸、中国地方など11県で約100件の空き巣を繰り返し、被害は計約2600万円に上るとみられるという。
4人とも「生活費や遊ぶ金が欲しかった」と認めているという。
逮捕容疑は4月24日午前8時40分ごろ、岐阜県大垣市の男性会社員(60)方に侵入し、現金2000円と指輪など18点(約33万円相当)を盗んだ、などとしている。
男が、ほかの3人のうちの1人を引き連れて、無施錠の民家を見つけて侵入、現金や貴金属を盗んだらしい。
(12月1日 毎日新聞より引用)
「無施錠」施錠をしない窓や扉からの侵入というのは、防犯意識の高い方からすると「信じられない」となるでしょうが、今年上半期の一戸建て住宅の侵入窃盗被害の第一位がこの「無施錠」で、11605件、42.1%にもなります。第2位が「ガラス破り」で41.6%。
無施錠の内、43.9%が窓。27.7%が表玄関。21.9%がその他の出入り口からとなっています。
表玄関の無施錠は、ほんのちょっとの短い時間、例えばゴミだしや回覧版を回す時などに施錠をせずに出かけてしまう・・・というのもあります。
窓は、2階、3階と上階になるほど無施錠が多くなりますが、実際には隣のビルや駐車場の屋根など足場があれば簡単に登れることも多く安心はできません。
又、お風呂場やトイレの窓も換気のため開けていることが多いです。
格子がある窓も格子を過信して開けっ放しにしていることが多いのですが、格子も外から簡単に外すことができます。
一戸建て住宅の場合は窓をいかに守るか、ということも重要です。
クレセント錠は錠前としての防犯性能はほとんどないと言ってもいいかもしれません。
ガラスを割り、そこから手を入れてクレセント錠を開けて侵入するのです。
まず、補助錠を取り付けること。
そして、それだけでは過信しないで、防犯装置を付け加えることをお勧めします。
例えば「人感ライト」。
窓に近づいたらライトが光る。その下に防犯カメラ・・・。
「録画されている」と泥棒に気付かせることで威嚇効果も高まります。
そして外周警備。窓・扉開閉検知などホームセキュリティ。
予算の中でできることから実施することをお勧めします。
投稿者: スタッフ (2009年12月 1日 10:34)