今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
勤務先からカーナビ盗みオークションで8000万円
盗品をインターネットオークションで現金化する方法が窃盗犯に取られて、盗まれるモノが一変しました。
一口で言うと「何でも盗めば金になる」そんな時代になったのです。
●勤めていた会社から9万円相当のカーナビ1台を盗んだとして、兵庫県警東灘署は、カーナビ製造会社「富士通テン」の元社員男(35)を窃盗容疑で30日までに逮捕した。
同署によると、同容疑者がインターネットオークションで多数のカーナビを出品していたことに、サイバー担当の署員が気付き、発覚。自宅からカーナビ180台が見つかったほか、オークションでも約300台をさばいていた。2003年頃から窃盗を続けていたといい、預金口座には売り上げとみられる約8000万円の入金があった。
富士通テンによると、同容疑者は1992年に入社。クレーム品などの廃棄管理を担当しており、不良品をオークションに転用していたとみられる。同社では「勤務態度に問題はなかった」としているが、盗難については警察の報告があるまで把握していなかったという。同容疑者は、すでに懲戒解雇されている。
(12月1日 スポーツ報知より引用)
何百台もの商品を盗まれて気が付かない管理体制も非常に問題です。
クレーム品であったとしても、入庫出庫の管理は本来必要で、それが1台、2台ならいざ知らず数百台も自宅に持ち帰られていた事実を会社は真剣に受取り、きちんとした予防措置と管理体制を整えることが必要です。
ずさんな管理体制は、人の心に「犯罪を生む心」を芽生えさせてしまう可能性があります。
防犯環境を整えることでそうした心は芽生えにくくなります。
予防のためには、入出庫の管理を複数で実施すること、会社から出る時にはそうした商品が持ち出されていないか確認すること、週単位、月単位で在庫を別の組織の人間が確認すること。そうしたしくみを作ることで不正はなくなり、効率化されると思います。
又、一方で、入退出管理システムや防犯カメラシステムなどを連動させることで、より犯罪が起こりにくい環境を作ることが必要となっています。
投稿者: スタッフ (2009年12月 2日 10:10)