今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
年末に向けて 窃盗多発。
年末というと何故か日本では「年末防犯」といった特集が組まれます。
今週月曜日の「おはよう朝日」のテレビ番組<年末年始の住宅防犯対策>で、
「見える自主機械警備システム」と「自主機械警備システムNEXT」等が
紹介されました。
何故年末に防犯特集をされるのか?
月別の侵入窃盗認知件数は警視庁が発表していました。
平成20年の結果では、10月が最も多く、11月、1月、12月、3月と続いています。
逆に少ないのは7月、6月、8月。
但し、年によって結構バラバラの傾向があるようで、年末にかけて多いとは簡単には言えません。
しかし、年越しを前に強盗、ひったくり、侵入窃盗など注意をするに越したことはありません。
●窃盗:民家土蔵で金塊など多額被害 滋賀・安土
滋賀県警近江八幡署は4日、同県安土町の無職女性(75)から「多額の現金や金塊などが盗まれた」と届け出があったと発表した。現金など計約2000万円相当がなくなっているといい、同署は多額窃盗事件として捜査している。
同署によると、女性宅の敷地内にある土蔵に保管していた現金約1800万円と金塊約600グラム(約210万円相当)、掛け軸や皿などの陶磁器(計約30万円相当)がなくなっていた。女性は独り暮らしで、今月1日から3日まで旅行で留守にしていたという。
(2009年12月4日毎日新聞 より引用)
●窃盗:ブランド品や時計、190万円盗難−−足利 /栃木
足利市朝倉町3のリサイクルショップに4日早朝、何者かが侵入し、ロレックスなどの高級腕時計やブランド品のバッグなど計8点(販売価格約190万8000円)を盗んで逃走した。足利署は窃盗事件として捜査している。
同署によると、同日午前4時ごろ、店からの警報を受けて市内の警備会社が110番。署員が約3分後に急行したところ、店舗入り口の金属製シャッターがバールのようなものでこじ開けられ、店内のショーケースが割られて商品が盗まれていた。同店は3日午後7時ごろ閉店し、その後無人だった。防犯カメラはないという。
(2009年12月5日毎日新聞より引用)
いずれも高額被害が発生してしまっています。
前者の女性は何も防犯システムなど導入していなかったのでしょうか?無人時の自宅に現金約1800万円と金塊約600グラム(約210万円相当)を置いたままであったというのは無防備としかいいようがありません。
リサイクルショップの場合は、警備会社のシステムを契約していましたが、短時間化している窃盗団の被害に遭ってしましました。おそらく警備会社と契約していることも下見の時点で調査済みで、何分で警備員が駆け付けるかを十二分に検討した上で侵入したのではないかと推測します。
今の窃盗団、特にこういう貴金属店やリサイクルショップなど高額な現金や商品を狙う窃盗団はストップウオッチで人の駆け付け時間を計算しながら数分、1分〜2分で犯行を終えるといいます。
従って、「どれだけ犯行をしにくくさせ、被害を最小に押さえるか」という視点で防犯対策を実施する必要があります。
やはり、その場で音による威嚇を実施するということは絶対条件です。警備会社のシステムの場合、音による威嚇が付いておらずフラッシュライトだけの場合もあるようですが、追加設置されることをお勧めします。できれば室内、室外に種類の違うタイプの音による威嚇機器を複数台設置してください。
又、出来る限りどこで鳴っているのかがわからないような位置に設置してください。
それとお勧めは「霧により視界を遮り、犯行を継続させない」威嚇方法です。
貴金属店や携帯電話ショップなどでは導入が進んできていますが、もっともっとそうしたシステムの導入が進むことを期待したいと思います。
投稿者: スタッフ (2009年12月 9日 09:29)