今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ネットカフェで犯罪多発。
ネットカフェで犯罪が多発しています。
インターネットカフェで就寝中の利用客の財布などを盗んだとして、元「ジャニーズJr.」の18歳と17歳の無職少年が逮捕されました。
2人は容疑を認め、「こっそり盗み出すスリルがたまらなかった。10月から都内や埼玉県内で約20件の窃盗をやり、約50万円近くを盗んだ」と話しているようです。
逮捕容疑は、10月20日午後11時50分ごろ、東京都千代田区鍛冶町のネットカフェで、寝ていた男性会社員(24)=川崎市=の現金約1万5千円入りの財布など計8点を盗んだなどとしています。
(12月11日 産経新聞より引用)
ネットカフェにはいろいろな人が来店するようで、中にはそこで寝泊まりする「ネットカフェ難民」と呼ばれる人もいるようです。
そうしたネットカフェで犯罪が多発しているようです。
●ネットカフェ犯罪多発...目立つ「本人確認なしの店」
東京都内のインターネットカフェで今年1〜8月に起きた犯罪のうち、7割以上が、入店時に利用客の本人確認を実施していない店舗で発生していたことが警視庁の調査でわかった。
都内では本人確認をしている店舗が4割弱にとどまることも判明。警視庁は、ネットカフェの匿名性が犯罪を誘発しているとして、17日、大学教授らによる有識者懇談会を発足させ、入店する度に身分証の提示を求めるなど本人確認の義務化も含め対策を検討する。
警視庁、義務化も検討
同庁によると、都内のネットカフェは8月末時点で561店。入店時に免許証など身分証の提示を求めている店は38%(214店)で、残りのほとんどは本人確認をしていなかった。
一方、今年1〜8月にネットカフェで起きた679件の刑法犯を分析したところ、最も多かったのは置き引きなどの窃盗579件で、詐欺67件、強盗7件と続き、全体の74%にあたる505件が本人確認をしない店で発生していた。
2006年頃からはネットカフェのパソコンを悪用した不正アクセス事件や薬物密売も急増している。
密室性を悪用した置き引き、強姦(ごうかん)も多発し、振り込め詐欺グループが現金の引き出し役の待機場所にしたり、家出少女がパソコンで売春の相手を探したりしていたケースもあった。
警視庁は07年以降、写真付き身分証による確認や、パソコンの利用記録の保存などを数回にわたり業界に要請してきたが、店側の自主性に任されているのが実情。
1年前の調査時点に比べ、確認の実施は40・6%から38・1%、パソコンの利用記録の保存は24・6%から13・9%へと減少している。確認を実施したものの、客からの評判が悪いため、やめた店もあるという。
(2009年10月17日 読売新聞より引用)
平成21年上半期で インターネットカフェ・まんが喫茶で刑法犯は1972件発生しています。
平成20年までは資料の中に区分がなかったので最近目立ってきているということではないかと推測します。
内訳として、強盗8件、放火1件、強姦1件、暴行12件、恐喝1件、窃盗1520件(内侵入窃盗22件、乗り物盗42件)となっています。
つまり窃盗で侵入窃盗、乗り物盗以外の置き引きなどが非常に多く発生していることがわかります。
ちょっと気になるのが「放火」です。
ああした密室で放火されると大惨事になるということはカラオケボックスの放火被害を例にするまでもなく想像がつきます。
こうした被害が多発していることを考え、防犯カメラなどの導入も身元確認以外に行うことが必要だと考えます。
投稿者: スタッフ (2009年12月11日 17:38)