今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
自販機荒らし「5分で」
自動販売機ねらいの男が逮捕されました。
●札幌豊平署に窃盗未遂容疑で逮捕された男が、札幌市内の銭湯を拠点に、約100件の自動販売機荒らしを繰り返したと供述していることが同署への取材でわかった。
男は自販機荒らしの前科があり、6月に刑期を終えたばかりだったが、7月には再び自販機荒らしを始め、捜査員も驚く早業で犯行を繰り返していた。
逮捕されたのは住所不定無職男(37)。発表では、同容疑者は6日午前5時頃、清田区真栄4の2のスーパー駐車場の自販機から現金を盗もうとして、同署員に逮捕された。
同署によると、室岡容疑者は今年6月に刑期を終えると、いったん就いた土木工事の仕事をすぐに辞め、翌月から札幌のネットカフェや24時間営業の銭湯に宿泊しながら、自販機荒らしを繰り返していた。
供述をもとに、自販機荒らしに詳しい捜査員が、紙幣の投入口から工具を入れて壊し、現金を抜き取る容疑者の手口をまねたところ、2時間かかった。同容疑者は「5分でできる」と豪語したという。
調べに「約100件やった。働かずにパチスロをしたかった」と供述しているといい、同署で裏付け捜査を進めている。
(12月12日 読売新聞より引用)
「自動販売機ねらい」は平成21年上半期13737件発生しています。
この犯罪は、平成12年には190490件発生していた犯罪で、その当時からすると、平成20年38477件は20.2%と激減している犯罪です。
これは防犯カメラが設置されたり、自動販売機自体に防犯機能が搭載されるなど対策が進んだ結果だと思いますが、別の言い方をすると、まだ年間4万件近くも自動販売機は荒らされているということです。
外国人窃盗団から見ると「日本は道路に金庫を放置している」と驚かれる自動販売機です。
発生場所としては、道路(17.6%)、駐車場(12.7%)、一般事務所(15.6%)、商店(15.0%)、その他(35.7%)となっています。
犯人は、84.3%が成人、その内単独犯が44.3%です。
自動販売機ねらいの被害に遭わないようにするためには
●設置場所の防犯力を防犯カメラなどでアップさせる。
●自動販売機を破壊しようとするとその場でベル・サイレン・音声で威嚇撃退するシステムを設置する。
投稿者: スタッフ (2009年12月12日 09:32)