今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
2府15県の農家で計1億円窃盗。「農家は無施錠で狙いやすかった」
農村ばかりを狙って侵入窃盗を繰り返していた泥棒が逮捕されました。
この泥棒、警察官の職務質問に自分から「指名手配されているかもしれない」と話し逮捕される、とちょっと「どじドロ」です。
●群馬県の農家に忍び込んで現金などを盗んだとして、無職の男が警視庁捜査3課と池袋署に窃盗などの疑いで逮捕され、起訴されていたことが18日、同課への取材で分かった。
同課によると、男は「農家は無施錠で狙いやすかった。1日に3万円を盗んだらやめた」などと供述。
平成15年12月以降、関東や関西など2府15県で約500件の盗みを繰り返し、被害総額は1億円に上るとみられる。
同課によると、男は住所不定、無職男(32)。
東京・池袋のホテルに寝泊まりし、電車で移動して盗みを繰り返していた。
被告の手帳には今年に入って盗みに入った場所、盗んだ物、電車の始発時間と終電時間が書き込まれていたという。
逮捕容疑は10月21日午前2時ごろ、群馬県館林市の一軒家に無施錠の窓から忍び込んで、現金7万3千円や手提げバッグなどを盗んだとしている。
被告は同日午後、池袋の路上を歩いていた際、職務質問をしている警察官3人を目撃。
その場から立ち去ろうとしたところを警察官に見つかり、職務質問を受けた。
永井被告は「カワモト」と名乗ったが、警察官に名前を書くよう言われて「小川」と書き込んだ。
さらに警察官に「なぜ逃げる。何を持っている」と聞かれ、「何も持っていないが、指名手配されているかもしれない」と答えたことから、犯行が発覚したという。
(12月18日 産経新聞より引用)
毎日ノルマを3万円にしていたのでしょうか?
なんか笑えますね。
この「無施錠」は農村でまだまだ多いのです。
「施錠すると留守だとわかるから」と豪語する人もいます。
「無施錠」は何も侵入行為をしなくても侵入できる、究極の泥棒の好きな環境です。
泥棒は「人目につくのを嫌がる」性質があります。
人目につくと捕まる可能性が高くなり、捕まると何年も刑務所の中に入らないといけなくなるからです。
「目」「音」「光」「時間」の侵入防止4原則はそんな泥棒の心理を元に警察が発表しているものです。
この泥棒の嫌いな環境を防犯システムで作り上げることが防犯環境設計として必要です。
投稿者: スタッフ (2009年12月18日 17:29)