今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
首都圏ゴルフ店狙い3分で窃盗終了。被害総額1億円
昨今の犯罪の特徴は?というと、「組織化、凶悪化、短時間化、多様化」といったことがあげられます。
その、「組織化、凶悪化、短時間化、多様化」を絵に描いたような窃盗団がいましたのでご紹介しましよう。
● 5人で犯罪に関与(組織化。役割分担が決まっている)
● ターゲットは、首都圏のゴルフ用品販売店。約50件が被害。
● 3分間で盗みを終えることを徹底。
防犯センサーが作動しても警備員が駆けつける前に逃げるため、現場で見張り役が侵入役と携帯電話をつないだまま経過時間を知らせ、3分間で立ち去る「ルール」を作り、犯行を繰り返していた。(短時間化・・3分で犯行終了する
● ハンマーでショーウインドウを割って侵入。3分間で犯行を終えるにはそっと侵入はせず、荒っぽい侵入方法。ガラスや扉が割られたり、壊されたりしている。(凶悪化)
● 盗んだのは、ゴルフクラブなど。中古販売店で換金が目的(多様化。現金だけでなくあらゆる物が盗む対象となる時代)
50件で被害総額1億円ということは、1店舗当たり2百万円。高額ですね。
建物も修繕する必要があるし、警察の調査中は営業もできないため売上も上がらないし、実際の損害は盗まれたモノの代金だけではないんですよね。
3分という短時間での犯罪に対しては、下記の対策が有効です。
1)犯罪対象にさせないために「抑止力」のある商品を建物外部に設置する。
2)建物内に入れさせないために、屋外侵入検知センサー(赤外線センサー)などで検知した時点で大音量のサイレンなどで威嚇撃退、自動通報。できれば動画画像で携帯電話に通報。
3)それでも店舗内に入られた場合には、霧の噴射により店内を真っ白にして視界を遮り、犯罪を継続させない。
4)動画画像で確認したのち、声で直接威嚇撃退。
といった4段階の対策がいいのではないかとお勧めします。
建物内に入られる前に撃退することに重点を置くことが大切です。
投稿者: スタッフ (2007年5月11日 10:45)