今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
新型インフルエンザワクチンの窃盗
新型インフルワクチン、ナゾの盗難
京都府長岡京市の済生会京都府病院で、新型インフルエンザのワクチンが盗まれていたことがわかった。
同病院から5日、届け出を受けた向日町署は窃盗容疑で捜査。厚生労働省は「全国的にも聞いたことがない被害だ」としている。
発表によると、盗まれたのは1ミリ・リットル入りアンプル16本で、子ども用として使うと最大80回分にあたる。アンプルは同病院2階にある小児科外来の職員用休憩室の冷蔵庫で保管。昨年最後の接種日だった先月25日夕には16本が一つの箱に入れられていたが、看護師が冷蔵庫を確認した今月4日朝には箱ごとなくなっていた。
府によると、ワクチンは先月以降、府内の各病院に希望通り、配分していた。担当者は「供給量は十分で、なぜ盗まれたのかわからない」と話している。
(1月5日読売新聞より引用)
誰が何の目的で侵入したのか不明です。
ワクチンを転売しようとしたのでしょうか?
それとも自分や知り合いに接種しょうとしているのでしょうか?
ただ、この病院の管理体制の不備は浮き彫りになりました。
ワクチンを小児科外来の職員用休憩室の冷蔵庫で保管していたこと。
看護婦が何日もたってからなくなっているのに気がついたこと。
こんな管理体制では、もしこれが劇薬であったら大変なことになります。
薬物はそれを使用しての犯罪も考えられます。
取り扱う病院、医院は管理責任があることを自覚し、きちんと入退出管理システムの整備された環境で薬物を保管することが肝要です。
入室をあらかじめ認めた人間だけに限定することと、誰が、いつ入室し、退出したかの記録も必要です。
こうしたリスクマネージメントをきちんと行うことが総合病院や医院としては必要となっています。
病院の総合セキュリティシステム
投稿者: スタッフ (2010年1月 6日 09:29)