今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
滋賀県で連続窃盗事件。3600万円。160キロの金庫も盗まれる。
空き巣3600万相当盗む・・・とありますから何件くらいの被害件数かと思いきや2件。
非常に高額商品を自宅に保管されていました。
●滋賀県近江八幡市で10日、民家2軒に空き巣が入り、現金や貴金属など計約3600万円相当が盗まれた。
県警近江八幡署は連続窃盗事件として捜査している。
同署の発表では、同日午後6時頃、同市長田町の製造業男性(63)方で、1階居間のたんすから指輪やネックレスなど46点(約3300万円相当)と18万円が盗まれているのを帰宅した家族が気づいた。男性宅は午前8時半頃から誰もおらず、犯人は、無施錠だった玄関脇の小窓から侵入したとみられる。
さらに男性方から約4キロ南の同市末広町の無職男性(71)宅でも、午後7時半頃、男性が帰宅したところ、玄関横の小窓が割られ、約130万円や指輪など42点(約175万円相当)が入った金庫(約160キロ)が盗まれていた。
(1月11日 読売新聞より引用)
どちらのお宅も、たんす預金が高額であったり、指輪など貴金属を沢山お持ちでした。
その割には玄関扉を「無施錠」で出かけたり、防犯システムの設置もなかったようです。
こうした被害記事を見ると「我が家にはそんな高額現金もないし、貴金属もない」
だから「泥棒には入られない」と妙に安心、確信してしまう人が多いのが気になります。
今回入られた2件はどりらも高額窃盗でしたが、実際には数千円ほどの現金が盗まれる、といった事例もあり、そんな金持ちばかりを狙う泥棒ではないということをぜひ知っていただきたいと思います。
どちらかというと「侵入しやすい建物(家)を狙う」泥棒が多いのです。
今回の被害者はどちらも防犯システム、警備システムに入っていない。
1件は無施錠。そうした防犯意識が低い状況であることが犯人に狙われるきかっけとなっているのです。
泥棒は必ず下見を行います。
いかに人目につかずに侵入でき、安全に逃げる事がげきるか」ということを調べるのです。
ですのでそういう泥棒に対して「防犯意識が高く、防犯対策が完備されている」ということを、建物の外から知らしめ、犯罪対象から外させることが最も重要なのです。
無施錠はもっとも簡単に侵入できるため絶対に避けるべきです。
どんなに短時間でも、2階など侵入できないと思われるような窓でもきちんと施錠をしましよう。
特に、ベランダ、風呂場、トイレの窓は無施錠になっていることも多いので注意が必要です。
又、クレセント錠は防犯効果はほとんどありません。
それを理解して補助錠を追加し、泥棒が侵入するのに時間がかかるようにすることも重要です。
自宅周辺を道路から見て、死角になる扉や窓がどこなのか?
隣の建物や塀、ガレージ、植木などから攀じ登れる窓はどこか?
もう一度泥棒の気持ちになって周囲を見てみましょう。
そして、ホームセキュリティ、簡単なものからでも導入されることをお勧めします。
基本的なことですが、
タンス預金は絶対にやめ、銀行に預けましよう。
また、金庫は「燃えない貯金箱」と認識し、何でも入れないことが重要です。
今回の泥棒のように金庫ごと持ち出す泥棒もいます。
何十キロもの金庫を持ち去りますので、金庫が簡単に持ち出されないよう、アンカーで固定し、金庫の前に大きな家具などを置き持ち出すのに時間がかかるようにするなどの工夫も効果があります。
投稿者: スタッフ (2010年1月12日 11:05)