今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「カートダッシュ」で窃盗 少年逮捕
「かごダッシュ」という手口で万引きを行う、という記事を見た事はありましたが、今度はカートへ大量に載せて窃盗する、更に荒っぽい手口です。
“スーパーでショッピングカートに商品を載せたまま逃げたとして、山手署は3日までに、窃盗の疑いで、ともに17歳で横浜市鶴見区在住の、とび職の少年と県立高校2年の男子生徒を逮捕。同区在住の市立中学2年の男子生徒(13)を児童相談所に通告した。
同署によると、3人は「カートダッシュ」と呼んでいたといい、同様の手口でほかにも盗みをした疑いがあるという。
逮捕容疑などは、昨年10月18日に横浜市中区小港町のスーパー食品売り場から、缶ビール24本入りの段ボール6箱とすし1パック(計約3万円相当)を盗んだ、としている。3人でミニバイクで逃げようとしたが、警備員に見つかった。
少年らは容疑を認め、「ビールは仲間と飲むつもりだった。ほかにも数件盗んだ」と供述しているという。”
【2月3日 カナロコより抜粋】
万引きというと、手持ちのかばんや上着などに商品を隠して逃げる、というイメージですが、この事件のように缶ビールのケースを6箱もカートに載せて堂々と外に出る、というのは万引きではなく完全に窃盗です。無論、万引きも窃盗罪になりますが、これはちょっとひどいですよね。
あらかじめ仲間内で役割を分担し、中学生が商品を載せたカートを押して店の出入り口に向かい、ミニバイクで待機していたとび職の少年ら2人に商品を渡して逃走するというやり方で、他にも数件やったと供述しているようです。
2年前に大阪・寝屋川市のコンビニで、かごダッシュ犯を取り押さえようと追いかけた店員が犯人に刺殺されるという、痛ましい事件が発生しました(寝屋川コンビニ強盗殺人事件と言われています)。
この事件も、元々の動機が「ビールが飲みたかったから」というものでした。
コミュニケーションが希薄になったと言われている現在ですが、こういった犯罪からもその傾向を感じることができます。
機械による防犯対策はもちろん必要ですが、「いらっしゃいませ」や「こんにちは」など、訪れる人の顔を見て声をかける事も、犯罪を起こしにくい環境を作る方法のひとつです。
もっと積極的に声かけを取り入れてみてはいかがでしょうか。
投稿者: スタッフ (2010年2月 4日 10:02)