今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
試着したズボンを盗んだ男 脱ぐのが面倒くさくなった
鳥栖署は10日、鳥栖市の大型ショッピングモールからズボンを盗んだ疑いで、福岡市南区大橋2、内装業、市川元気容疑者(23)を逮捕したと発表しました。
逮捕容疑は09年5月17日、鳥栖市内の同店でカラーパンツ1本(4500円相当)を盗んだとされています。
容疑を認めているということです。
同署によると、市川容疑者は試着室でズボンを試着した際、商品タグを切り取って自分がはいてきたズボンのポケットに入れ、商品をはいて店外に出たということです。
自分のズボンは商品棚に戻していました。
「試着して脱ぐのが面倒くさくなった」と話しているということです。
<2月11日17時0分配信 毎日新聞より>
試着したズボンを脱ぎ、自分がはいていたズボンにはきかえるのが面倒で盗んだという男の証言ですが、商品タグを切り取り、自分がはいていたズボンのポケットに入れ、それを商品棚に戻すという手の込んだ犯行手口を見ると衝動的な犯行とは思えません。
計画的な犯行ではないでしょうか。
それにしても、昨年5月に発生した事件の犯人が、今年2月に逮捕された理由は何でしょうか?
商品棚に残された犯人のものらしきズボンを手掛かりに捜査が行われた訳ではないでしょう。(4500のズボンの盗難だけでは大掛かりな捜査は行われないでしょうし・・・)
防犯カメラに映った犯人の映像や目撃証言など、何か別の証拠となるものがあったのかもしれません。
殺人事件などの凶悪犯罪になれば、ズボンに残った犯人のDNAを基に捜査を行う、というテレビや映画に出てくるような展開になるかもしれませんが、万引き事件ではそこまではしないでしょう。
よく捕まったなあというのが正直な感想です。
私もこの間服を試着したときに感じましたが、周囲に店員が誰もおらず、防犯カメラも設置されていないような店ならば、悪いことを考える人ならそのまま盗んでしまうこともあるかも・・・。
店内の防犯カメラ設置はもちろんのこと、試着室に入った人がいたら後で必ず店員が感想を聞くようにするなどの対策が必要でしょう。
この店はちょろい・・・なんて思われてしまったら終わりです。
いろんな万引き犯に狙われる絶好のカモとなってしまいます。
商品の盗難 = 仕入金額の支払のみ発生する、ということになり、利益を稼ぐどころか、費用だけが発生してしまう結果となってしまいます。
たかだか数千円の被害などと甘くみてはいけません。
投稿者: スタッフ (2010年2月16日 17:11)