今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「夜間無人で意外に金ある」幼稚園保育園専門泥棒
「幼保専門ドロ」って意味わかりますか?
幼稚園、保育園ばかりを狙って侵入窃盗を繰り返していた泥棒のことです。
何故、幼稚園、保育園を狙っていたのか?
それは、夜間無人で侵入しやすく、以外にお金があるから。
●北海道苫小牧署は23日、恵庭市島松旭町男(38)(建造物侵入罪で起訴)を窃盗と建造物侵入容疑で逮捕した。
幼稚園や保育園を狙って道内で十数件の盗みを繰り返したと話しているため、同署が裏付けを進めている。
1月下旬、江別市の幼稚園に窓ガラスを破って侵入し、事務室にあった約300万円入りの手提げ金庫を盗んだ疑い。
昨年12月に恵庭市内の幼稚園に不法侵入したとして逮捕され、22日に起訴された。調べに対し、「幼稚園や保育園は夜間に無人になるので入りやすかった。意外に金があった」と話しているという。
( 2月24日読売新聞より引用)
何故幼稚園、保育園ばかりを狙っていたか理由がわかりましたか?
その根底には、幼稚園、保育園では「泥棒には入られない」という思い込みがあり、防犯意識が低くなっていたことがあります。
夜間確実に無人になり、現金も事務所の金庫にはある程度あり、防犯意識が低い。
これは、「侵入しやすく、確実に儲けになる」という泥棒にとってはもっとも好きな環境なのです。
幼稚園、保育園は、不審者侵入対策として、一時防犯カメラや赤外線センサー、電気錠などを導入されたり検討されたりしたところがありましたが、どうも日本の場合、のど元過ぎたら・・と時間がたつと、防犯意識は低下し、無防備になるようです。
こうした特定の施設ばかりを狙った泥棒がいます。
病院専門、大学専門、学校の事務所専門、老人ホーム専門・・・。
その理由は「無防備で侵入しやすく、意外とお金や金目のものがある」というものです。
最近はパソコンなどを狙っての侵入窃盗も増えており、お金を置いていなかったとしても狙われるのです。
こうした泥棒に対しては、やはり建物の外で「この建物は防犯対策がきちんとされており、侵入しない方が安全」と「狙わせないことが重要」です。
そのためには、外周警備や建物外部に防犯システムが完備していることを示す防犯灯などを設置して、泥棒に対してアピールすることが重要です。
北海道や雪の多い地方では外周警備は難しい場合がありますので、その場合は防犯灯以外に、防犯カメラや防犯ベルなどを目立つところに見せ、防犯を十分にしていることを知らしめることも重要です。
もちろん、侵入検知センサーも設置して、不審者が侵入しようとした瞬間に「音・光」といった泥棒の最も嫌がることで威嚇撃退することが大切です。
そうした防犯システムは、昼間の不審者対策でも効果を発揮します。
又園児が勝手に外に出てしまうのを職員室ですぐに知ることもできます。
最も大切な子どもたちの命を守るためにも、防犯対策のされている環境を作ることが重要です。幼稚園・保育園の犯罪事情
幼稚園・保育園の防犯対策
投稿者: スタッフ (2010年2月24日 11:29)