今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「母の日強盗」新種の手口にご用心
「強盗」というとコンビニや郵便局、パチンコ景品交換所などを思い浮かべますが、それ以外に発生場所として自宅やホテルといった場所があります。
自宅の場合には、部屋の中にどうして入るか?というのが犯人が最も考えることで、「ピザの宅配をお持ちしました」「マンションの下の階の者なんですが水漏れがしています」「電気の点検に来ました」などといって扉を開けさせ、開けた瞬間に家の中にまで入ってしまう・・というような手口があります。
今回、13日午後3時20分ごろ、大阪市中央区難波5の「スイスホテル南海大阪」(36階建て)にて発生した強盗の手口はというと、従業員を装った男が「母の日のプレゼントのお花をお持ちしました」と言ってこの客室を訪れ、宿泊客でいずれも大阪府吹田市に住む68歳と59歳の主婦2人にドアを開けさせた・・というものです。
男は2人に拳銃や包丁のようなものを突き付け、粘着テープで手足を縛り口をふさいだうえ、現金計約3万5000円や携帯電話などを奪って逃げました。
2人は自力で粘着テープを外してフロントに通報。幸いにもけがはありませんでした。
自宅の場合も、ホテルの場合も、やはり扉はカメラ付きインターホンやドアミラーなどで確認した後、ドアチェーンをつけたままにして開ける・・ということが原則です。
一人の状態で少しでも不安や疑問に感じた場合には扉は開けずに対応することが大切です。
ホテルの場合には、「フロントに確認します」と言うことで、不審者の多くは立ち去ると思われます。
今回被害にあった二人は女性2人は友人同士で、ホテル内のプールや美容施設を利用するため同日から1泊の予定でした。 ちょうど外出先から部屋に戻ってきたところに強盗に遭っていることから、犯人はエレベータに乗って部屋に戻る・・というのをどこかで確認してから犯行に及んでいると推測されます。
コンビニや郵便局を狙っての強盗は、店の中には自由に入れます。建物内に入ってから「金を出せ」と武器を見せて現金を持ち去るという手口です。
その場合にも用意周到、約2週間前からその狙う店を下見をして、どの時間帯がお客が少ない、従業員が1名になる、店長や店員が自分より力が弱そう・・・といった情報を集めるんです。
もちろん一番最初に防犯監視カメラの設置場所をチェックします。
最もお金のかからない対策としては、店に入ってきたお客様の顔を見て「いらっしゃいませ」と笑顔で応えるというものです。以外ですが逮捕された強盗が、そうされた店では強盗はしなかったと答えているようです。自分の顔をしっかり見られることが強盗にとって最も嫌がることなのです。
その他強盗対策はこちらをご参照ください。
強盗対策
投稿者: スタッフ (2007年5月15日 10:21)