今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
41歳の母親 中三の娘ら6人と公衆電話機ごと盗む
公衆電話機を盗んだとして、埼玉県警熊谷署は8日、熊谷市内の無職の女(41)と中学3年の長女(15)を窃盗容疑で逮捕、同市内の中学3年の男子生徒(15)を同容疑でさいたま地検熊谷支部に書類送検しました。
発表によると、3人は昨年8月19日から9月24日までの間に、熊谷市肥塚の神社前の電話ボックスから、現金約3000円が入った公衆電話機1台(約25万4500円相当)を盗んだ疑いです。
女の車で現場まで行ったということです。
県警はこれまでに、女宅に出入りしていた男子生徒や女の長男(17)ら15~17歳の少年6人を窃盗容疑で逮捕。
男子生徒が「女らともやった。世話になっていたので断れなかった」と供述し、事件が発覚しました。
女は「生活費が足りなかったのでやった」と容疑を認めているということです。
同市内では昨年5~8月、公衆電話機の窃盗・同未遂事件がほかにも15件発生、現金計約12万円の被害が出ていました。
<3月9日7時44分配信 読売新聞より>
目的は、電話機の中の現金でしょうか。
しかし、電話機ですからそんな大金があるとは思えません。
電話機ごと盗み出すリスクや手間を考えたら、割の合わない犯行に思えます。
中古の電話機が高く売れるとは思えませんし、もし売りに出されていたら盗品と明らかに分かります。
人気のない公衆電話で、多少時間をかけて犯行を行っても誰にも見つかりそうにないというメリットを感じたのかもしれません。
子供やその友人と一緒に犯行を行った母親ですが、万引きも含めて、子供の手本にならない大人が引き起こしたこのような事件は残念でなりません。
子供たちは、きっとそのことを真似してその後も犯罪を犯すようになるでしょう。
親が許しているぐらいですから、やっても問題ないだろうと・・・。
盗まれた側も被害者ですが、加担させられた子供たちもある意味被害者です。
また、被害に遭った公衆電話機1台が約25万円相当ということですが、これは被害額で、盗んだ泥棒が得られる金額ではありません。
元の状態に戻すためにかかる費用を含んでの金額かもしれません。
このように被害に遭った側が被る費用と、加害者側の泥棒が得る利益に差が生じる事件があります。
これらは被害者にとって非常に辛いケースが多く、例えば保険をかけていても、全額保険金が下りないというケースが多々あります。
盗まれる物や壊されて困るような物は何も置いていないから、防犯対策なんてお金をかけてしなくてもよい、と考える人もいるでしょう。
しかし、被害に遭ってはじめてそれらを元の状態に戻すにはお金も手間も時間もかかるということに気がつきます。
被害者にならないための事前の防犯対策が必要なのです。
投稿者: スタッフ (2010年3月11日 09:13)