今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
向精神薬・モルヒネ調剤薬局から盗まれる
調剤薬局であってはいけない犯罪が発生しました。
モルヒネなど約5000錠盗難被害に遭いました。
●24日午前8時10分ごろ、千葉県市川市国府台の薬局「ベル薬局国府台」で、モルヒネと向精神薬などが盗まれているのを、出勤してきた店長の男性(44)が見つけ、警察に届けた。県警市川署が窃盗事件として調べている。
モルヒネ56錠、向精神薬約3900錠、睡眠薬約1100錠と現金約8万5千円がなくなっていた。
薬局は平屋建てで、建物の奥にある休憩室の小窓の格子とガラスが外されていた。
薬剤は休憩室隣の調剤室に置かれ、モルヒネは手提げ金庫に、向精神薬と睡眠薬は鍵のかかる引き出しに保管されていた。
薬局は、23日午後6時20分ごろに職員が帰宅して以降、無人だった。
(4月24日 産経新聞より引用)
「格子を外して侵入」
こういう侵入手口があるこいとを一般の方はあまりご存知なく、格子があるから、と錠前をかけないこともあるようです。
しかし、「格子は簡単に外すことができる」と考えてください。
もちろん防犯性能を高めた格子は特殊な工具でしか外せないようになっていますが、それでも絶対ではありません。
ですので、過信してしまうことは絶対に避けるべきです。
この調剤薬局には防犯システム、警備システム、防犯カメラなどは設置されていなかったようです。
調剤薬局は、今回のように薬が盗まれることがあります。
自分自身が使用するための場合もありますが、それを悪用しての二次災害の可能性もあります。
薬は使う量、使い方を間違えると毒物となります。
そういう商品を取り扱うリスクに関して、経営者、店舗管理者は常に意識して経営を行い、防犯対策を講じることが必要です。
泥棒は早期に発見し、建物の中に入られる前に「音や光」で威嚇撃退することが重要です。
又、建物外で「防犯システムが完備している」ことを知らしめ、「ここはちょっとやばそう」と感じさせることが大切です。
泥棒もプロですので、やばいところに入って捕まるリスクは避けたいと考えるのがほとんどです。
投稿者: スタッフ (2010年4月27日 13:25)