今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
思い込みは1年早く
仲間と組んで強盗し、1人だけ逃げ延びた男も最後にはこんなミスで捕まってしまいました。
東京・大田区で2000年4月に起きた強盗事件に関与したとして逮捕状が出ていた中国人の男が、強盗罪の公訴時効が成立したと思い込んで福岡入国管理局の出頭要請に応じたところを、警視庁に逮捕されました。
犯行当時の強盗罪の公訴時効は7年で、単純計算だと時効は成立していたことになりますが、共犯者の公判中は時効が停止するとの規定が刑事訴訟法(刑訴法254条)にあります。男はそれを知らず、交際中の女性と結婚しようと福岡市役所に外国人登録証の発行を申請してアシがついたということです。
この男は7年前の2000年4月24日、大田区西蒲田のエステ店に仲間の中国人4人と押し入り、現金約30万円などを奪ったとして、同課が行方を追っていました。仲間はいずれも逮捕され実刑判決が確定しているが、この男だけは福岡市内の飲食店などで働き、中国から帰化した女性と交際しながら潜伏生活を続けていたということです。
ところが最近、女性との婚姻届を提出する際の身分証明証代わりにしようと、外国人登録証の発行を福岡市役所に申請。情報を得た同課からの協力要請で、福岡入管がこの男に出頭を求めたところ、事件から7年と1日が過ぎた4月25日に姿を見せ、警視庁の捜査員に逮捕されました。
この男は逮捕時、「7年が過ぎたため時効は成立していると思っていた」と悔しがっているという。
ちなみに時効は一時停止しており実際の時効は2008年5月23日だということです。
悪いことをして、自分だけ幸せにはなれませんね。
投稿者: スタッフ (2007年5月17日 15:30)