今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
1年に2度! 自宅に強盗に入られる!
12日午前11時45分頃、栃木県小山市花垣町、無職鄭善雄さん(60)方で「強盗に入られた」と、鄭さんの父親(85)が住む別棟で家事手伝いをしている女性(77)から110番がありました。
県警小山署の発表によると、2、3人の男が鄭さん方に侵入、鄭さんの妻で韓国籍の崔康枝さん(54)と家事手伝いのパート従業員片柳敦子さん(50)(小山市喜沢)を粘着テープで縛り、金庫から現金約400万円などを奪って逃走しました。
崔さんが電話で別棟に通報を依頼しました。
崔さんと片柳さんは軽いけがをしており、同署は強盗傷害事件とみて捜査しています。
別棟では昨年6月、パチンコ店経営者だった父親ら3人が粘着テープで縛られ、現金約142万円を奪われる強盗事件が発生、男8人が逮捕されています。
<5月12日20時24分配信 読売新聞より>
1年に2度も強盗に入られる家というのは非常に珍しいでしょう。
店舗や事務所などで複数回泥棒に入られるところはあります。
同じ泥棒が味をしめて再び侵入を試みたというケースもあるでしょうし、別の泥棒に侵入されたというケースもあります。
どちらにしても、泥棒から見ればこの家は侵入しやすいというポイントがあったのでしょう。
侵入被害に遭った後、改善のための防犯対策を行わなければ、その狙われやすいポイントには変化がありません。
別の泥棒にそこを狙われる可能性が高いということになります。
泥棒に狙われないように事前に防犯対策を行うことも重要ですが、それ以上に大切なのは、もし被害に遭ったら現場の状況を見直し、 その対策を行うことです。
たまたま狙われたのではなく狙われるポイント、弱点があるのです。
それを残しているのは非常に危険なのです。
今回被害に遭われた強盗事件ですが、元パチンコ店の経営者宅ということで金目の物が置いてあるということが知られていたのでしょうか。
昨年強盗事件が発生した時は、男8人が逮捕されたということなので、別の犯人かもしれませんが、組織的・計画的な犯行の可能性もあります。
強盗被害に対する対策としては、
建物内に人がいる状況ですから、建物の外をセンサーで囲みその敷地内に侵入者があれば警報ベルなどを鳴らすシステムや、非常押しボタンを押して警報ベルを鳴らし、外部に通報するというシステムも考えられます。
ただ、もっと効果的なのは防犯カメラを設置し、映像を記録することです。
犯人を映し証拠となりますし、外部に目立つように設置すれば犯罪の抑止力(その場での犯行を思いとどまらせる)としての効果も期待できます。
機械ですから、人件費もかからず24時間監視してくれます。
投稿者: スタッフ (2010年5月13日 15:12)