今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
千葉 側溝のふた盗難多発! 木更津210枚、千葉市緑区36枚
木更津市内で市道側溝を覆う鉄製ふた(グレーチング)などの盗難が続発し、27日までに210枚(約100万円相当)の被害を受けた。市はパトロールを強化するとともに被害届を出し、木更津署が窃盗事件として捜査を始めた。
市土木管理課によると、被害は3月中旬ごろから発生。一日に3~50枚が盗まれている。特に区画整理事業地区で、まだ家が建っていない宅地前で被害が多く、通行量の少ない夜間、車で盗みに来たとみて、警戒を強めている。ふたの大きさはさまざまで、重さは5~33キロ。転売目的で盗まれた可能性もあるという。
<5月28日11時31分配信 毎日新聞より>
5月19日にも、千葉市緑区高田町の市道側溝のふた2枚や、側溝の水が流れ込む集ますのふた13枚(いずれも鉄製)が盗まれる事件が発生し、さらに15日にも同じ場所で側溝のふた21枚などが盗まれています。
これらの事件は同一犯、もしくは模倣犯の可能性もあるようですが、2年ほど前に大流行した金属盗難を思わせます。
多くの人がそうなのですが、金属盗難が多発していると報道されると、気をつけなければ、自分の家の〇〇が狙われるかもしれない、と注意し、その対策も考えます。
防犯意識の強い人なら具体的な防犯対策、例えば侵入警戒センサーや防犯カメラの設置などを行うでしょう。
しかし、それから何事もなく過ぎていけば、自然と意識も低下します。
何もなかったじゃないか、過敏に反応しなくてよかった、このセキュリティシステムも必要なかったな・・・と考える人も出てくるかもしれません。
防犯システムの設置効果というものは、目に見える形で現れないことがあります。
例えば、防犯カメラを設置し、そこに侵入しようとしていた犯人が映っていたとなると効果は明らかです。
また、侵入しようとして窓ガラスを壊し、建物の中に入ろうとした際、侵入警戒センサーが働き、警報音に驚いた犯人が逃げた、これも効果としてよく分かります。
しかし、最も多いと思われるのは、防犯システムを設置することによって、犯人が事前の下見、もしくは実際に犯行を行う際、ここは防犯システムがついているからやめておこう、別の家に変更しようとターゲットから外すということです。
これは防犯カメラで映像を記録しない限りは、侵入しようとした犯人に聞いてみなければ分からないというケースが多いでしょう。
設置していることによって犯行対象から外れるという効果、これが侵入されない、狙われない防犯システムの効果の一つですが、なかなか目に見えないため、役に立ったという実感が湧かない要因でしょう。
投稿者: スタッフ (2010年5月28日 15:14)