今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
大阪 ユニクロにトラック突入し、出店荒らし
12日午前5時20分ごろ、大阪市大正区三軒家東の衣料品量販店「ユニクロ大正三軒家店」で、近所の住人から「トラックが衝突している」と110番通報がありました。
大正署員が駆けつけたところ、トラックが出入り口のシャッターを突き破って止まっており、店内のレジ周辺が物色されていました。
カウンター内にあった売上金が入った金庫は荒らされておらず、現金などの被害はないとみられています。
大正署は窃盗未遂容疑で捜査しています。
同署の調べでは、トラックは大正区内の建設会社から盗まれたものとみられ、バックで出入り口に突っ込んでいました。
周辺住民がタオルで顔を隠した男2人が近くに止めてあった乗用車で逃走するのを目撃。
乗用車はシルバーで、スバルのステーションワゴン「フォレスター」とみられるという。
<7月12日12時31分配信 産経新聞より>
宝石貴金属店、金融機関のATM、ガソリンスタンド(無人の)などに対して、時々ニュースで報道されているのが、車ごと店に突っ込み、壁や扉を破壊する手口です。
このような荒々しい手口に対しては、普通の防犯対策では犯行を防ぐことができません。
防犯ベルが鳴り響こうが、防犯カメラに自分の映像が記録されていようが犯人にとっては関係ありません。
リスクは承知の上での犯行ですから、非常にやっかいです。
これを防ぐのは正直に言いますと、不可能です。
突っ込んでくる車を防ぐことはできません。
店内への侵入を食い止めることができたとしても、塀や壁、扉、窓ガラスなどが破壊されてしまいます。
何かしらの損害を被ってしまう可能性が高いといえます。
それでは、対策はできない、お手上げの状態かというとそうではありません。
これだけの犯行ですから、犯人側も複数で計画的に行うはずです。
事前に下見を行い、現場の状況を詳しく調べます。
突っ込む車は盗難車を事前に用意するでしょうし、また、逃走用に別の車も必要となります。
この事前の計画段階で犯行対象から外れることができれば対策が成功したことになります。
そのためにも事前に防犯対策を行い、犯人にこの店は難しい、やめておこうと思わせなければなりません。
現金や商品の保管も重要なポイントとなります。
閉店後、商品をショーケースや陳列棚に並べたままにしておくのは危険です。
それこそ、車で突っ込んで侵入し、その並んだままの商品を一気に盗み出すことができます。
簡単に犯行が行えると思われてしまいます。
投稿者: スタッフ (2010年7月12日 18:26)