今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
警察官夫婦の連係プレーでひったくり犯を逮捕
警察官の夫婦によるお手柄事件です。
"福岡県警博多署は17日、女性警察官(29)のショルダーバッグをひったくろうとしたとして住所不定、無職の容疑者を窃盗未遂容疑で現行犯逮捕したと発表した。女性のすぐ近くにいた警察官の夫(33)が、女性に大声を上げられて逃げ出した容疑者を取り押さえた。
逮捕容疑は、17日午前5時20分ごろ、福岡市博多区竹丘町の路上で、後ろから女性の口をふさぎバッグを盗もうとしたが、大声を出されたため逃走したとしている。
博多署によると、夫婦はともに休日で四国に帰省するため駅に向かっていた。夫は女性の約50メートル先を歩いていたが、大声を聞いて駆け付け、約250メートル追いかけて取り押さえた。"
【8月17日 毎日新聞より抜粋】
よりによって警察官のバッグをひったくろうとするとは、何とも運のない容疑者です。容疑を否認しているようですが、現行犯として取り押さえられていますので言い逃れはできないでしょう。やっぱり悪い事はうまくいかないものですね。
この事件のように、ひったくりは女性をターゲットにするケースがほとんどです。
警察庁発表の犯罪統計資料(平成22年1月~7月)によると、ひったくりの件数は昨年より減少傾向にあります。
1月~7月までの認知件数は8,722件で、昨年より26%減少しています(昨年の認知件数は11,789件)。
都道府県別にみると、全体としてほぼ減少傾向にありますが、京都では118件、岡山では35件、和歌山では30件、千葉では22件、滋賀では17件、香川では13件とそれぞれ前年数を上回っています。
◆狙われやすい状況
* かばんを車路側に持って歩く状況。
* 歩きながら携帯電話でメールや通話をして、周囲を警戒していない状況。
* 自転車のカゴにバックを入れ、ひったくり防止ネットなどを使用せずに走行している状況。
* コンビニエンスストアのATMから現金を引き出して、周囲を警戒していないで店を出る状況。など
◆ひったくりの防犯対策
* 歩行の場合、かばんやバッグは車路側で持たない。
(常にかばんの持ち方を意識する。)
* 「防犯カバン」や「無線式警報ブザー」を使用する。
* 歩きながらの携帯電話は、十分注意する。
(できれば、通話やメールは行わない方がよい。)
* 自転車のカゴには、ひったくり防止ネット・カバーを取り付ける。
* 後方からのバイクや自転車が近づいてきたら警戒する。
(特に18時から24時までの間は要注意。)
* ATMで現金を引き出した後は、常に警戒する。(時々振り返るなど警戒が必要。)
* 夜間の帰宅は、遠回りでも明るくて人通りのある道を通る。
* 昼間でも、後ろから突然バイクが近づいてくることもあるので警戒すること。
万が一、ひったくりにあった場合は、直ぐに110番通報すること。
犯人の特徴をできる限り覚えておき、詳しく伝えることが大切です。
投稿者: スタッフ (2010年8月17日 13:36)