今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
逮捕の少年、関節外しで手錠を抜き逃走
テレビや小説で縄抜けや手錠外しをを見た事はありますが、実際の逃走時に手錠を外して逃げ出す、というのはあまり聞いた事がありません。まるで海外の事件のようですね。
"香川・坂出市で20日、窃盗の疑いで警察に逮捕された17歳の少年が、診察を受けた病院のトイレから手錠を外して逃走した。少年は21日早朝、警察に出頭し、あらためて逮捕された。「親指の関節を外した」と話しているという。
手錠を外して逃走したのは、住所不定・無職の少年。警察によると、少年はミニバイクを盗んだ疑いで20日に逮捕されたが、腹痛を訴えたため坂出市内の病院に護送され、診察を受けた。診察の後、少年は再び腹痛を訴え、午後4時ごろ、病院内の個室トイレに入った。
少年は左手に手錠を2つかけられていたが、親指の関節を外して手錠を抜いた。1つをトイレの配管にかけて個室から逃走したという。監視にあたっていた警察官は手錠の腰縄を結んでいたため、すぐに少年を追いかけることができなかった。トイレの外で監視していたもう一人の警察官は、少年が個室に入ったまま約20分間出てこなかったため、パトカーにいる上司に応援を求めに行ったところだった。トイレを出た少年は、パトカーとは反対側に走り、非常口から逃げ出した。警察が行方を追っていたところ、少年は21日午前6時前になって、知人に付き添われて出頭し、再逮捕された。
警察によると、少年は「中学の時、野球のキャッチャーで何度もつき指をして軟骨が欠け、親指の関節を外すことができるようになった。手錠を引き抜こうとしたら、関節が外れて、抜けた」などと話し、逃走理由については「余罪について仲間と連絡をしたかった」と供述しているという。"
【9月21日日本テレビ系(NNN)配信より抜粋】
少年の逃走時、300人態勢で警察が行方を追っていた矢先に出頭してきたようですから、関係者は胸を撫で下ろしたのではないでしょうか。
それにしても、部活動での怪我が元で関節を外せるようになるとはすごいものです。
しかもたまたま左手のみに手錠をかけていたとの事で、右手にも手錠をかけていれば簡単に逃げ出す事はできなかったのではないでしょうか(トイレの際には不便でしょうが)。
また、事件からは少しずれてしまいますが、長時間トイレから出てこない場合にお知らせする『トイレ利用お知らせシステム』で、トイレの異常を検知する事ができます。
このシステムは主に老人福祉施設や病院、シルバーマンション等で活用される事が多く、設定した時間以上にトイレに入っていた場合、センサーが働いて離れた場所にある報知機へ知らせるしくみです。
トイレを使用している方の具合が悪くなり、動けなくなった場合だけでなく、今回の事件のように長時間利用の後に手錠を外して脱走・・・というケースにおいても活用できるのではないでしょうか。
投稿者: スタッフ (2010年9月22日 17:03)