今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
病室から患者の現金など盗む
"新潟東署と県警捜査3課などの合同捜査班は24日、いずれも住所不定、無職の2容疑者を窃盗の疑いで逮捕したと発表した。逮捕容疑は12日午後4時20分ごろ、新潟市東区の病院の病室3室から、ベッド脇の引き出しにあった入院患者の財布など8点(時価計9,700円相当)と現金計約74,000円を盗んだ疑い。
同課などによると、両容疑者は容疑を認め、「生活費に使った」と供述しているという。県内では9月から、病院で入院患者の財布などが盗まれる被害が約40件相次いでおり、関連を調べている。"
【10月25日 毎日新聞より抜粋】
病院は見舞客や通院を装えば、誰でも自由に出入りする事ができます。病室が個室であれば、検査やリハビリ等の際に不在となる事もあり、その間に部屋に残った貴重品を狙う・・・といった事が考えられます。
また、狙われるのは現金だけでなく、パソコンや聴診器等の備品類、薬品を狙うケースもあります。
いずれも換金目的でしょうが、薬品は自分で使用するだけでなく、別の犯罪に悪用されてしまう可能性も考えられます。
パソコンには患者の個人情報や病歴が入っており、万が一それが流出してしまえば病院の信用は地に落ちます。
病院・医院の防犯対策としては下記があります。
* 事務所には夜間など無人時には扉を職員以外には開けられないようにする入退出管理システムを設置。
* 上記と同時に、侵入検知センサーを連動させ、職員以外が侵入しようと扉をこじ開けや窓からの侵入などしても侵入を検知しナースセンターなどに異常発生を連絡する。
* 薬品室などに関しても入退出管理システム、侵入検知システム、監視カメラ自動録画システムを設置する。
* 薬品室への出入りを記録し、いつ誰が入退出したのかがわかるようにするとともに、カメラで状況を録画する。職員以外の扉をこじ開けての侵入の場合はナースセンターに信号が入り異常発生を連絡する。
* 新生児室に対しても、勝手に関係者以外が入室できないように入退出管理を行うとともに、カメラで状況を常時ナースセンターで見ることができるようにする。
投稿者: スタッフ (2010年10月25日 17:30)