今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
栃木 ベトナム人グループによる大量窃盗事件が相次いで発生
栃木県内で、ベトナム人グループによる大量窃盗事件が相次いで発生しているそうです。
"商品を買い物カゴに入れ、駐車場に止めた車に積み込むという手口で、被害額は一度に40万円にのぼるケースも。県警はすでに、窃盗容疑でベトナム人の男2人を逮捕。共犯のベトナム人の行方を追う一方、盗品の処分先を調べ、全容解明を進めて
いる。
起訴状などによると、男らは、8月6日夜、日光市内のドラッグストアから口紅など計53点(販売価格計約17万円)を盗んだとしている。
さらに、別のドラッグストアからコメ8袋(計約2万6千円)を盗むなど、複数の余罪を自供。グループは平成21年4月ごろから関東一円で窃盗を繰り返しているとみられ、県警で裏付け捜査を急いでいる。
男らは、群馬を拠点に活動しており、県内では日光市や鹿沼市など、高速道路に近い場所での被害が目立つ。盗んだ商品は「ベトナム人が多く住む地域で、市価の2倍近い高値で転売している」(捜査関係者)とみられる。
男は調べに対して「盗んだ商品は知人のベトナム人に売って換金した」と供述。日本の化粧品などは海外で人気が高く、高値で売買されるという。
県警はグループの背後に、盗品を買い取り、海外に転売する組織が関係している可能性もあるとみて、捜査している。"
【11月2日産経新聞より抜粋】
かごダッシュと呼ばれる手口での犯行。
数年前にこのかごダッシュ被害に遭ったコンビニ店員が、犯人を追いかけて殺害されてしまうという悲惨な事件がありました。
今回被害に遭った店舗の関係者も、「警戒しているが犯人が凶器を持っている可能性もあり、うかつに手を出せない」と対応に頭を痛めている様子です。
今回逮捕されたのは2人ですが、グループの全容はまだ分かっていないようです。
複数で行動し、実行犯や運転手などの役割分担をしている事から、かなり手慣れた感も感じられます。
日本製品は海外での信頼性もあり人気も高いでしょうから、転売目的で盗まれるケースが後を絶ちません。
この事件では商品が市価の2倍近い価格で転売されていたとの事で、転売市場が確立されている様子もうかかがえます。
捕まった2人が末端の人間だとすれば、かなり大規模な組織犯罪という可能性も出てきているのではないでしょうか。
これだけ大量に商品を盗まれると、店側にとっては死活問題です。
防犯カメラの設置はもちろん、すでに設置されている店舗でももう一度カメラの映像を確認し、死角がないかをチェックするとともに、映像を録画する為の録画装置を導入する等の対策が必要です。
* 防犯意識の高い店舗であることが店舗外観で分かるようにする。防犯ステッカー(万引き防止装置設置中・防犯カメラ録画中他)・セキュリティキーパー・防犯カメラ・万引き防止装置など。
* 警察官立ち寄り場所などのステッカーを目立つところに貼り付ける。
* お客様の顔を見て元気に明るく挨拶をする。「いらっしゃいませ。何かお探しものがありましたらご案内いたします」など不審な行動を行うお客にはこちらから声をかける。
* 店舗内のレイアウトを見直し、死角をできる限りなくす。死角には防犯カメラ、防犯ミラーなどを設置する。
* 防犯カメラは逆光補正機能や赤外線照明内臓のカメラを選択し、ハードディスクレコーダーで自動録画する。定期点検を実施し、現状に合っているかも含め検討する。
* お客様の多い季節、曜日、時間帯などを調査し、従業員の配置計画の見直しを行う。
* 万引きに遭いそうな商品はレジ付近など目に付きやすい場所に陳列するか、外箱だけを陳列し中の商品はレジで渡すなどの方法をとる。但し、いたずらや嫌がらせで外箱を万引きして外のゴミ箱に捨てるといった被害もあるため、防犯カメラなどを併用
する。
* スーパーマーケットなど広い店舗の場合には警備員による巡回を時間を定めず実施する。
* 従業員に対しての教育を徹底する。万引き犯人に対してどう声をかけるか、店外に逃げた犯人をどうするのかに関して日頃から指導する。
投稿者: スタッフ (2010年11月 2日 11:53)