今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
穴開け窃盗、大阪で多発
"電動ドリルに装着し、金属などに穴を開ける工具「ホールソー」を使ってシャッターに穴を開け、指を入れて鍵を解錠、店舗や事務所に侵入する手口の窃盗事件が大阪府内で頻発している。捜査関係者によると、今年8月以降、同一犯によるものとみられる被害は少なくとも20件発生、被害総額は約200万円にのぼる。ホールソーを使う手口は珍しく、大阪府警は連続窃盗事件とみて警戒を強めている。
被害は、大阪市内を中心に、堺、八尾、松原、岸和田の各市など広範囲に及ぶ。幹線道路沿いの宅配ピザ店や不動産会社、飲食店などが狙われており、夜から早朝にかけて繰り返されていた。
ホールソーは電動ドリルの先端に装着し、接着面に通常のドリル刃よりも大きい穴を開ける工具で、工業用だけでなく、日曜大工用としても使われる。
捜査関係者によると、シャッターの鍵穴付近に直径3~4センチの円形の穴が開けられている窃盗事件が相次いだことから検証したところ、いずれもホールソーが使われていたことが判明した。
犯人は穴に指を入れて鍵を内側から解錠したとみられるが、一部の店舗ではバールのようなもので玄関を壊した形跡もあった。侵入後はバールで金庫をこじ開け、現金を盗んだり、手提げ金庫やレジの引き出しを持ち去ったりしていた。
大阪市東住吉区の宅配ピザ店は、9月17日未明に被害に遭い、売上金や両替金約30万円が入った金庫を盗まれた。男性店長(26)は「あんなに小さい穴から、シャッターの鍵を簡単に外されるなんて」と驚きを隠せない。
店長は、営業終了後に近くの店で開かれた会議に出席。午前2時10分ごろ、店に戻ったところ、近くのマンション住民の110番で駆けつけた警察官の姿を見て被害に気づいた。
シャッターの鍵穴の上には、指が入るほどの直径約4センチの穴が1つ開けられていた。さらに、出入口のドアもバールのようなものでこじ開けられていた。
大阪府内で同様の被害が相次いでいたことから、店には、デリバリー業界の団体から注意を呼びかける文書が送付されていた。店長は「車の多い道路に面しているし、人通りも多い。狙われることはないだろうと油断していた」と悔やんでいる。
府警幹部は「万が一に備えて、夜間に事務所や店に多額の現金を残さないなど、被害を最小限に抑える工夫をしていただきたい」と話している。"
【11月1日産経新聞より抜粋】
大阪で特殊な工具を使った事件が相次いでいます。
ホールソーという工具で3~4センチの穴を開け、そこから指を差し入れて鍵を開けるという手口です。
狙われた場所はいずれも幹線道路沿いの店舗や会社という事で、犯行後、すぐに逃げる事ができるよう考えているようです。
また、被害現場周辺では2人組の男や乗用車が目撃されているとの事で、役割分担をもって短時間の犯行に及んでいるのではないかと推測されています。
今後も被害の拡大が予想されますので、一刻も早い対策が必要です。
一般的にはシャッターがあると侵入されない、と考えている方も多いようですが、実際にはあまり防犯効果はなく、この事件のように穴を開けたり、バールなどを使ってこじ開けたり・・といった形で侵入されるケースがあります。
シャッターのこじ開けを検知する「シャッターセンサー」を取りつけるなど、一刻も早い防犯対策を!
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投稿者: スタッフ (2010年11月 5日 11:37)