今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
神社のさい銭を盗んで放火 少年を逮捕
"神社のさい銭を盗んだとして窃盗容疑で逮捕された倉敷市の少年(18)が「市内の神社に火をつけた」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。県警は10日にも、非現住建造物等放火容疑でこの少年を再逮捕する方針を固めた。先月、倉敷市では観光名所の美観地区付近の神社とお堂が全焼する火災が発生していた。
県警によると、先月3日午後3時ごろ、倉敷市船倉町の「稲荷大明神」の社約50平方メートルを全焼する火災が発生した。同月15日午前0時ごろには、同市鶴形2の「北向日限地蔵」のお堂約25平方メートルを全焼する火災があった。2件とも火の気のない場所だったため、県警は、不審火の可能性があるとみて捜査していた。"
【11月10日毎日新聞より抜粋】
さい銭を盗んだ後に放火。悪質な犯行です。
報道内容から放火の理由は分かりませんが、それが証拠隠滅の為に行ったのならば、さらに悪質だといえるでしょう。
場所は違いますが、11月6日に埼玉県で同様の事件があり、逮捕された犯人は「さい銭を盗んだ証拠を残さない為に放火した」と供述しているそうです。
◇神社連続不審火、放火未遂容疑で33歳の男を逮捕 6件関与の供述も
"10月下旬に春日部市など県東部の神社で6件の不審火が発生し4社が全焼した火災で、県警捜査1課と春日部署などは6日、このうちの1社に放火しようとしたとして、住居不定の無職の男(33)=特殊開錠用具所持禁止法(ピッキング防止法)違反の罪で起訴=を非現住建造物等放火未遂容疑で再逮捕した。「さい銭を盗んだ証拠を残さないために火をつけた」と供述し、6件すべてについて関与を認めているという。
逮捕容疑は、10月24日午後9時50分ごろ、蓮谷稲荷神社(宮代町百間)のさい銭箱付近にライターで火をつけて放火しようとしたとしている。燃えかすの紙から容疑者の指紋が検出されたという。"
【11月7日毎日新聞より抜粋】
今回逮捕された少年は、倉敷市の別の神社からさい銭を盗んだとして、倉敷署が先月窃盗容疑で逮捕していたとの事です。
神社やお寺などは常に解放されており、誰でも受け入れやすい環境となっています。
犯罪目的で侵入したとして、もしも誰かと出会った場合にも参拝者を装ってうまく逃げる事ができます。
また、多くの神社は周辺に鎮守の森などがあって見通しが悪く、隠れたり犯行を行ったりするのに都合のいい環境があります。
少しでも犯罪者の嫌がる環境を作るよう対策をとる必要があります。
* 無施錠のところからの侵入による被害が多いため、必ず破壊工作に強い錠前を付け、施錠することを習慣にしましょう。
* 無住の寺社の被害が多く、発見が遅れると、被害が拡大するため、特に注意しましょう。
* 地域での防犯パトロールを実施し、「防犯意識が高い」ことをPRしましょう。地域住民や門徒、氏子などとの連携をすることが大切です。
* 常日頃より何か異常が発生した時の連絡網をきちんとつくっておきましょう。
* 夜間などの敷地内への侵入を検知する「赤外線センサー」や人が入った時に自動的にライトを付ける「人感ライト」、監視性を高める監視カメラ、放火時の炎を検知する「炎センサー」など防犯システムを設置すると効果があります。
* 放火対策としては、燃えやすいものを建物周辺に放置しないことが大切です。
* 壁などへのいたずら書きや窓ガラスの割れたのを放置しないこと。防犯意識が低いと思われ、次の犯罪を誘致することとなります。
投稿者: スタッフ (2010年11月10日 17:44)