今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ストリートビューで窃盗現場を「下見」 逮捕の男 長崎
窃盗罪で逮捕、起訴されている男が盗みに入る前にパソコンから「下見」をしていた事が分かりました。
"長崎県警に逮捕され、窃盗罪で公判中の住所不定、無職の男(39)が、街並みの写真をインターネットで提供する米ネット検索大手グーグルのサービス「ストリートビュー」を使い、下見をしたと供述したことが1日、県警への取材で分かった。
県警によると、鈴木被告は6月に岡山県倉敷市の衣料品店などに侵入し、現金約25万円を盗んだとされる。この際、事前に漫画喫茶でストリートビューを利用し、店舗の外観や通りの様子を確認したという。
県警は被告について13都府県で108件の窃盗を裏付けたとしている。
グーグル日本法人の広報担当者は「写真は公道から撮影し、現地に行けば誰でも見られる。サービスをどう使うかはユーザー次第だ」としている。"
【12月1日 共同通信より抜粋】
グーグルの「ストリートビュー」はサービス開始当時にもかなり大きな話題となりました。
車の上部に取り付けたカメラで走りながら周りの風景を撮影しており、「グーグルマップ」や「グーグルアース」といったサービス内で、見たい場所の風景が360度見られるようになっています。
高い位置から撮影していた為、日本では「家の敷地内まで写っていてプライバシー侵害だ」「表札まで写っていて困る」「自分の姿が写っている」等、個人情報の流出が懸念されていました。
また、不動産関係の会社等では、「あなたの住みたい街をストリートビューで下見しよう」といった形で活用されているケースもあります。
私も何度か見た事はありますが、想像以上に画像も鮮明で周りの様子も把握しやすいように感じました。
友人などでも「営業の際に活用している」といった声も聞いた事があり、特に外回りをする方にはいいサービスなのかな、と感じていました。
ただ、先の意見にもあったように、表札や家の敷地なども鮮明に写っている事から悪用されるのではないかという声も上がっていたようです。
今回の報道によって、同じように真似をする模倣犯も現れる可能性があります。
下見をする犯罪者には抑止効果の高い防犯機器を取りつけ、犯行ターゲットから外れるよう自らの身を守りましょう。
投稿者: スタッフ (2010年12月 2日 16:56)