今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
栃木県内の交番、学校で器物損壊が相次ぐ
インターネットのニュースを見ていて、気になる記事を見つけました。
栃木県内の交番や学校などで、昨年末より器物損壊事件が相次いで発生しているということです。
"警察署や交番、学校...。県内で昨年末から今年にかけ、窓ガラスなどが壊される事件が相次いでいる。足利署の交番の事件で逮捕された少年らは「おちょくりたかった」などと供述、安易な動機を話しているが、事件の"ツケ"は当然大きい。刑事罰のほか、修繕費用の支払いも。交番の修繕費用は25万円を超える。一方、佐野市内では中学校で被害が続く。同市教委も「犯人が特定されれば、全額を請求する」と強調している。
県警によると、昨年末から今年1月までの間に、足利署の交番2カ所のほか、鹿沼署や日光署の交番で、それぞれ窓ガラスが割られるなどの器物損壊事件があった。いずれも石や雪の塊が投げ込まれていたという。
器物損壊罪は3年以下の懲役、または30万円以下の罰金もしくは科料。県警は捜査を進めるとともに、同様の事件では例外なく全額費用を加害者側に請求しているという。
一方、佐野市内では1月、中学校計2校で昇降口のガラス戸などが相次いで割られた。21日には窓ガラスなど27枚のほか、照明具5個も壊され、修繕費用は2校で計約90万円。佐野市教委は「犯人が誰であっても全額の弁償を求める」としている。"
【1月26日下野新聞より抜粋】
この記事を読んでまず驚いたのは、学校だけでなく警察署や交番も被害に遭っているという事です。
事件の内容からみても少年が犯人である事は予想できますが、被害対象に警察関係が入っているという事が驚きでした。
さらに驚くべきは、逮捕された少年たちの供述です。
記事にも紹介されている足利署の事件では、逮捕された少年たちはなんと隣接する群馬県太田市からわざわざやってきたとの事です。
少年たちは「地元だと顔が知られているので足利に来た。警察をおちょくりたかった」などと供述しているそうで、まさか逮捕されるとは思ってもみなかったのでしょう。
他の事件で逮捕された少年も、「からかおうと思った」「おちょくりたかった」と供述しているとの事で、ゲーム感覚で安易に行動を起こした事が分かります。
警察署や学校などの開かれた環境では常に多くの方が出入りしています。
学校であれば夜間の戸締りをして外周警備を行う事で、外からの侵入はほぼ防げると思います。
ところが警察署や交番などの施設は緊急で訪れる人もいますので、入口を閉ざしておくわけにもいきません。
赤外線センサーを使って敷地や入口に誰かが入りこむと侵入を検知するシステムも、対策のひとつです。
投稿者: スタッフ (2011年1月26日 17:24)