今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
岡山「ひったくり注意報」発令も被害相次ぐ
"岡山市や倉敷市など県南部を中心に、ひったくり被害が多発している。県警は今年2月に「ひったくり注意報」を発令したが、今月は15日までに17件が発生した。夜間に自転車に乗った女性が前かごから荷物をひったくられるケースが大半で、県警は「前かごの荷物の上に、雑誌をかぶせるなどの対策をしてほしい」と呼びかけている。
県警によると、今年1月から5月15日現在の被害件数は75件。前年同期比では3件減少しているが、5月に入り急増し、ほぼ毎日事件が発生している。
11日までの統計では、被害者の9割以上が女性で、20代と60歳以上が63%を占めている。
時間帯は午後6時から午前2時の夜間に多発。自転車の前かごに入れていた荷物をひったくられるケースが67%に上っている。
犯行手口は主に自転車やミニバイクで後ろから近付き、追い越し際にひったくり逃走するというもの。
これからの季節は夜間に出歩く人が増え、被害がさらに拡大する恐れがあるため、県警の担当者は「一人ひとりがちょっとした防犯意識を持ってほしい」と話している。"
【産経新聞 5月20日より抜粋】
警察庁が毎年発表する犯罪統計によりますと、岡山県内で昨年発生したひったくり件数は171件。おととしは134件で、128%増加となっています。
今年の発生ベースを受けて、2月に「ひったくり注意報」を発令した岡山県警ですが、その後も被害は多発しているようです。
注意報発令時に県警ホームページで防犯対策を紹介しているとの事で、防犯意識を持ってもらう事を呼びかけています。
被害者のほとんどが女性という事ですが、これは全国においても同様の状況です。
全国で昨年発生したひったくり件数は14,554件。うち女性の被害者は13,341名で、実に91.7%の割合を占めています。
また、被害者の年代も60歳以上が一番多く(5,083件)、次いで20代が2,959件となっています。
若い年齢層で被害が多いのは、携帯電話や音楽プレーヤー等の所持率と関係があるのではないでしょうか。
20代となると働き出している人も多く、自分のお金で携帯や音楽プレーヤーを買う事ができます。
通りに目をやると、歩きながら携帯やプレーヤーを操作している人をよく見かけます。
中には自転車に乗りながら操作をしている人も目に入ります。
そのような状態では周囲への注意力も落ちますし、ひったくりのターゲットとなるだけでなく、不注意による交通事故に巻き込まれてしまう可能性もあります。
そのような状況にならないよう、日頃から防犯意識を高めていく必要があります。
【ひったくり対策(抜粋)】
・歩行の場合、かばんやバッグは車路側で持たない。
・歩きながらの携帯電話は、十分注意する。
(できれば、通話やメールは行わない方がよい。)
・自転車のカゴには、ひったくり防止ネット・カバーを取り付ける。
・後方からのバイクや自転車が近づいてきたら警戒する。
(特に18時から24時までの間は要注意。)
投稿者: スタッフ (2011年5月20日 09:53)