今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
タコ足配線、古い家電の使用に注意 火災の一因に
25日、名古屋市瑞穂区の民家で火災があり、住んでいた一家7人のうち5人が亡くなられるという非常に痛ましい事件がありました。
現場検証から明らかになった火災の原因は、パソコンの電源コード等の「タコ足配線」でした。
"焼け跡には、長机の上にパソコン3台があった。各パソコンの電源プラグは溶けていたが、室内2カ所のコンセントにつないだ電源延長コード2本の差し込み口に挿入されていたとみられる。パソコン本体のコードや延長コードは折り重なるような状態だった。延長コードの差し込み口にはさらに別の延長コードが挿入されていた可能性もあるという。
独立行政法人・製品評価技術基盤機構によると、コードやコンセントなどが主な原因の火災を分析した結果、コードの折り曲げ・圧迫に伴う断線によるショートが原因の火災は2005~2009年度で200件(全体の57%)あり、たこ足配線に伴うショートが原因の火災は25件(同7%)だった。"(毎日新聞5月26日より抜粋)
生活や仕事をしている際、欲しいところにコンセントがなければ延長コードを使う事がほとんどです。
決まった場所に電源が集中し、記事のように「延長コード+延長コード」という使い方をしている所も、意外に多いのではないでしょうか。
また、今年は電力不足が叫ばれるなか、節電アイテムとして扇風機が注目されています。
政府によると「消費電力がエアコンの半分になる」という事で今年は特に注目されており、すでに今年は売り上げが昨年比の460%増となっているようです。
そういった事もあり、しまっておいた扇風機が現役復帰・・・となるご家庭もあるかと思います。
ただ、先の記事にも紹介されていた独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)は、「スイッチを入れてもすぐ動かなかったり、焦げ臭かったりしたら使用しないように」と火災事故への注意を呼び掛けています。
"老朽化した製品はモーターなどの部品が劣化し、異常な発熱や火災を起こしやすいため、2009年度までの5年間に157件の事故が発生しているという。
同機構によると、157件の発火や火災では、2人が死亡、7人が重軽傷を負っている。事故のうち74件が老朽化した扇風機によるもので、ほとんどが30年以上使われたものだった。
これとは別に、猛暑だった10年度も35件の事故が発生。このうち古い扇風機による事故は、原因調査中のものを含め約20件に上っている。"(読売新聞 5月25日より抜粋)
このように、タコ足配線や古い扇風機等が火災原因となるケースは多く、今後は注意が必要です。
◎火災の発生しやすいところ
・湿気が多い場所。水滴がかかりやすい場所。(洗面所、台所)
・洗濯機・電子レンジなど
・家具などの裏(ホコリがたまりやすい)
・テレビなど
・エアコンや暖房器具で結露が発生しやすい場所
・水槽の近く。水槽のヒーター・電灯など
投稿者: スタッフ (2011年5月26日 11:24)
