今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
搬送のため停車中の救急車、乗り逃げされる 大阪
"18日午前11時ごろ、大阪市住吉区の路上で、急病人搬送のためエンジンをかけたまま止めていた救急車が乗り逃げされた。救急車は北東へ約5キロ走った府道で信号停車した後、突然バックし、途中から追尾中の大阪府警住吉署のパトカーに衝突。同署員が運転していた男を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。同署は窃盗や道交法違反(無免許運転)容疑でも調べる。
住吉署などによると、住吉区の無職の男(39)で「救急車でドライブした」などと供述。救急隊員3人は体調不良の80代女性の救助のため車を離れていた。救急車は盗難防止装置付き。同署は男が運転できた経緯を調べている。女性は別の救急車で搬送され無事だった。"
【7月19日 毎日新聞より抜粋】
出動中の救急車を乗っ取ってしまったという事件です。
救急車が搬送者を待っているのは時折見かけますが、無人という事もあるんですね。
盗難防止装置がついていたようですが、エンジンをかけた状態では作動できませんし、乗っ取られてしまった事はしょうがない気もします。
同様に、わたしたちが普段乗っている乗用車でも同じケースに陥る事が考えられます。
この事件のケースは特殊ですが、普段、わたしたちが短時間でも車を離れる際には、面倒でもエンジンを切り、施錠をしておくことが一番の防犯対策となります。
今回は救助された女性が別の救急車で搬送され、大事には至らなかったようですが、万が一この連携がうまくいかず女性の容体が急変してしまい、最悪の状況に陥る・・・という可能性もあります。
逮捕された男は恐らく、アイドリング状態で停まっていた救急車を見て、「運転したい」という思いつきで行動を起こしたのでしょう。
確かに救急車や消防車など、いわゆる「はたらくくるま」に憧れる気持ちは分からないでもありません。
でも自分が思いつきで起こした行動が人命に関わるような事につながる、なんてきっと考えていなかったのでしょうね。
なんにせよ、大事に至らずよかったです。
投稿者: スタッフ (2011年7月19日 11:15)