今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
仏像窃盗団摘発 盗難被害を防ぐには
"四国中央市の寺から仏像を盗んだとして松山東署などは1日、窃盗と建造物侵入の疑いで、古物商の男(60)とアルバイト運転手の男(57)を再逮捕した。
容疑は2人は共謀、3月8日午後3時~4月1日午後5時ごろの間に、四国中央市中之庄町の光明寺から薬師如来像(10万円相当)を盗んだ疑い。同署によると、1人は容疑を認めているが、古物商の男は「知らない」と容疑を否認しているという。
同署などは1日までに窃盗容疑などで古物商の男ら6人を逮捕し、盗んだとみられる仏像や半鐘など約180点を回収。
4月に西条市黒瀬の光昌寺で盗まれた仏像4体のうち、市指定文化財の「木造十一面観音座像」も含まれていた。同署によると県内や香川県では、2007年ごろから寺の仏像や半鐘などが盗まれる被害が60件以上あり、関連を調べる。"
【8月1日 愛媛新聞より抜粋】
信仰の対象である仏像が盗難の憂き目に遭う・・・これはお寺にとっても信者の方にとっても非常に大きなダメージとなります。
心の拠りどころとしているものがなくなってしまえば不安を覚えるでしょうし、お寺側にとっても仏様を盗まれるのに等しいわけですから、これは厳しく罰する必要があります。
逮捕された窃盗団に古物商がいれば、ある程度の目利きはできるでしょう。そして適当な値をつけられた像や鐘等が好事家によって買われ、海外へ渡って行くケースも考えられます。
主な対策としては、
・無施錠のところからの侵入による被害が多いため、必ず破壊工作に強い錠前を付け、施錠することを習慣にしましょう。
・無住の寺社の被害が多く、発見が遅れると被害が拡大するため、特に注意しましょう。
・常日頃より何か異常が発生した時の連絡網をきちんとつくっておきましょう。
・仏像、ご神体、狛犬、掛け軸などは写真を撮り、特徴などを記録させておくこと。万が一盗難されても手配ができるようにしておくことが大切です。
・夜間などの敷地内への侵入を検知する「赤外線センサー」や人が入った時に自動的にライトを付ける「人感ライト」、監視性を高める監視カメラ、放火時の炎を検知する「炎センサー」など防犯システムを設置すると効果があります。
・放火対策としては、燃えやすいものを建物周辺に放置しないことが大切です。
・壁などへのいたずら書きや窓ガラスの割れたのを放置しないこと。防犯意識が低いと思われ、次の犯罪を誘発することとなります。
投稿者: スタッフ (2011年8月 2日 10:24)