今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「アリバイ会社」を初摘発 その内容とは
こんなビジネスがあったなんて、知りませんでした。
"仕事や居場所を知られたくない人に虚偽の勤務先などを提供する「アリバイ会社」。北海道警は9月初旬、東京都内のアリバイ会社の男2人を逮捕した。詐欺容疑者から依頼を受け、実際には勤務していないのに「うちで働いている」と役所からの在籍確認電話にうその説明をしたとされる地方税法違反容疑(虚偽答弁)だ。全国で初めて業務そのものについて摘発されたアリバイ会社とは。
7日に逮捕されたのは、インターネット「アリバイ.com」を運営する容疑者(32)ら2人。
道警によると、2人は2009年12月、札幌市西区の無職の女(27)から頼まれ、年収が800万円あるかのように装った虚偽の源泉徴収票を作成。女が、その源泉徴収票を区役所に提出した際、職員からの在籍確認の電話に「うちで働いている」と説明をした疑いがある。「仕事なので虚偽の説明をしたが、どちらが答えたかは覚えていない」と供述したという。"
【9月26日 朝日新聞より】
有線(USEN)音楽放送には「アリバイチャンネル」というのが昔からあり、室内にいてもこのチャンネルにしておけば行きかう車の音や町のざわめきなどが聞こえ、あたかも町にいるような状況で電話ができるというものです。
以前住んでいたマンションに有線放送が入っていて、このチャンネルを見つけた時には笑ってしまいました。
先ほど気になって調べるとまだチャンネルがありました。需要があるから今もチャンネルが残っているのでしょう。
素晴らしいニッチなサービスだと個人的には思います。
このサービスよりも更に進んだ「アリバイ会社」。
確かにクレジットカードなどを発行する際、申込書に記入した勤務先へ在席確認の電話が入りますが、在席確認だけならば電話があればできます。
何本か電話回線を契約していたのでしょうが、さほど資金もかけずに運営していくことができそうです。
この件では感心することだらけですが、こういったものは需要があるからなくならないのでしょう。
そう考えるとなんだかさもしい世の中になったなあ・・・と感じてしまいます。
詐欺事件に巻き込まれないようにするには、「自分は被害に遭わない」と他人事のように思うのではなく、日頃から詐欺の手口などを知っておくことが大切です。
また、何かがおかしい・・・と思った時には一人で判断せず、誰か信頼できる人に相談をするのが一番です。
第三者からの冷静な意見で、熱くなった頭も冷やす事ができるはずです。
投稿者: スタッフ (2011年9月27日 10:20)