今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
トイレの水あふれさせ、騒ぎに乗じ財布窃盗 容疑で男逮捕 横浜
"飲食店内でトイレの水をあふれさせ、騒ぎに乗じて財布を奪ったとして、磯子署は2日、住所、職業ともに不詳の男(58)を窃盗容疑で逮捕した。
逮捕容疑は、3月24日午後11時20分ごろ、横浜市磯子区中原2の飲食店内で、客の男性(80)から現金約6万2000円の入った財布を盗んだとしている。
同署によると、容疑者の男は店内に入り、男性と一緒にカウンターで酒を飲んでいた。途中、店内の水洗トイレに行き、タンク内の給水装置を細工して開放状態のままにし、周囲に水をあふれさせた。店員や客が気を取られているうちに、男性から見せてもらっていた財布を盗んで逃げたという。男性とは初対面だった。
同署が指名手配して行方を追っていたが、「逃げるのに疲れた」と2日、加賀町署に出頭してきたという。"
【毎日新聞 10月4日より抜粋】
自らトイレタンクに細工をして水をあふれさせ、騒ぎに乗じての財布を奪った男が逮捕されました。
騒ぎに便乗して盗みをはたらくとは、非常にずるい方法です。
この男は初対面の男性に近づき、同じカウンター席で飲んでいたようです。
その後、トイレタンクの水をあふれさせ、恐らく計画的に男性の財布を見せてもらい、隙をついてその財布を持って逃走しました。
指名手配されたことで、後がないことを実感したのでしょう。「逃げるのに疲れた」と2日後に自ら出頭しています。
飲んだ席で初対面の人と話が盛り上がり、いろいろな話をすることはあります。
しかし、よく知らない相手に財布を見せるというのはあまりにも無防備です。
もしかしたらめずらしい財布だったのかもしれませんが、どうしても見せたい場合でも相手に手渡すことのないよう、自らも注意が必要です。
また、お酒が入った状態で気をつけたいのが居眠りです。
程よいアルコールに気持ち良くなり、ついウトウト・・・という経験がある方も多いのではないでしょうか。
もしくは泥酔して倒れこむ、という激しい方も中にはいらっしゃるかもしれません。
そのような状況は、スリや置き引きなどの窃盗犯に極めて狙われやすいということです。
気がつけば内ポケットにあった財布がなくなっていた、カバンから財布が消えていた・・・という目に遭わないよう、ほどほどにお酒を楽しむことも、防衛手段のひとつです。
投稿者: スタッフ (2011年10月 4日 17:24)