今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
年末年始は逆ナンパにご注意?
暦は師走を迎え、あちこちで忘年会の声が上がっている年末、いかがお過ごしでしょうか。
すでに何度目かの忘年会に参加されている方もいらっしゃることでしょう。
ところで先日、こんな事件が発生したのはご存知でしょうか。
特に男性諸氏はご注意を!
「路上で声を掛けた男性を昏睡(こんすい)状態にして退職金など約1,650万円を引き出したとして、警視庁組織犯罪対策2課は11月24日、中国籍の2人の女を昏睡強盗容疑などで逮捕した。
逮捕容疑は、4月22日未明、東京都中央区銀座の路上で、大手新聞社の社員に声を掛けて新宿区のカラオケ店などに連れて行き、酒や睡眠導入剤で意識をもうろうとさせ、男性からキャッシュカードの暗証番号を聞き出して複数のATM(現金自動受払機)から計約1,650万円を引き出したとしている。」
【毎日新聞 11月24日より抜粋】
以前と比べて睡眠導入剤も手に入りやすくなり、同時に犯罪に悪用されるケースも増えているようです。
過去に起こった事件でも、
・保険金目当てで婚約者の男性を自殺に見せかけて殺害。被害者からは睡眠導入剤が検出。
・女性を襲う目的で、睡眠薬や睡眠導入剤を入れた飲み物を飲ませ、意識のなくなったところで強姦する。
といったものがありました。
そのほか海外でも睡眠薬を飲まされて意識を失い、身ぐるみはがされて山中に置き去り・・・といった事件も発生しているようです。
この事件の被害者は、送別会が終わって歩いているところを「もう1件飲みに行きませんか」と女性に声をかけられ、つい飲みに行ってしまったようです。
別の報道によると、男性が意識を失ってから解放されるまで実に2日も経っています。
その間ずっと酒を飲ませ続けるわけにもいかないでしょうから、恐らく水などにも睡眠導入剤を溶かして飲ませていたのでしょう。
幸いな事に、この男性に副作用があるとの報道は出ていないようですが、薬物の過剰摂取で副作用が発生し、最悪、死に至ってしまうケースも過去には発生しているようです。
飲んで気の大きくなっているところへ異性からのお誘い。
気分もいいですし、飲みに行きたくもなるでしょう。
魅惑的ではありますが、万が一のことを考えて断るのが無難です。
万が一、断れない状況になってしまった場合、相手の指定する店ではなく、自分の馴染みの店に行くなどして、「初めて飲む相手」「もしも自分の様子がおかしくなったら助けてほしい」などと話して気にかけてもらうという方法もあります(かなり使いにくい手段の気もしますが・・・)。
投稿者: スタッフ (2011年12月 8日 10:24)