今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
火災の多いこの時期 対策はバッチリですか?
12月ももうすぐ半ばとなり、いよいよ年の瀬の慌ただしさを感じる頃となってきました。
この時期は空気が乾燥し風邪やインフルエンザが流行ります。
それ以外にも件数の増加するものがあるのですが、お分かりでしょうか。
空気が乾燥し、寒さが本格的になるこの時期から、火災件数が増加してきます。
消防庁の発表している「平成22年における火災の状況」から少し抜粋してみると、下記のような結果が出ています。
【平成22年(1~12月)火災状況】
・総出火件数・・・46,620件(昨年より8.9%減少)
・出火原因トップ3・・・1位:放火(5,612件・全体の12.0%)/2位:こんろ(4,693件・10.1%) 3位:たばこ(4,475件・9.6%)
これは、おおよそ1日あたり128件、11分に1件の火災が発生したことになるそうです。
そう考えると昨年に比べて減少したとはいえ、火災の危険は非常に身近なところにあるのだと感じられます。
また、月別の出火件数を見ると、1月が1,038件(全体の10.9%)、11月が869件9.1%)、12月が871件(9.1%)となっています。
やはり空気の乾燥する時期から件数が増加していることが分かります。
なかでも興味深かったのが曜日別の出火件数です。
一番多かったのが何と日曜日で1,589件(全体の16.6%)でした。次いで土曜日が1,383件(14.5%)となっており、月曜~金曜日までは平均1,252件でほぼ横ばいの件数でした。
主な火災対策としては下記のような対策が挙げられます。
・建物の周りに燃えそうなものを置かない(雑誌や新聞、段ボールは特に注意が必要です)
・ゴミ収集日を守る(前日夜に出されたゴミに放火されたケースもあります)
・灰皿に吸い殻をためておかない(引火する可能性があります)
・コンセントにホコリがたまって引火することもある(トラッキング現象)ので、気づいたら掃除をする
・ろうそくや線香に火をつけたらなるべく離れないようにする(電球式のろうそくに変えるのもひとつの方法です)
火災を防ぐには初期消火が大切です。
火種や放火で上がった小さな炎も検知する炎センサーで火災から大切な人や資産を守りましょう。
投稿者: スタッフ (2011年12月12日 16:22)