今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
盗難の有名絵画、美術館に返還される ベルギー
2年前にベルギーの美術館から盗まれた有名な絵画に買い手がつかず、美術館に返還されたことが明らかになりました。
"返還されたのは、現実を超える世界を描くシュールレアリスムを代表する画家として知られるマグリットの代表作のひとつ「オランピア」で、貝をおなかにのせて横たわる裸婦の姿が描かれています。この作品は、2009年9月、マグリットが作品の制作に取り組んだブリュッセル市内の住宅を保存した美術館から、白昼、銃を持った2人組の男に奪われました。美術館が6日、明らかにしたところによりますと、ある人物が保険会社で働く絵画の専門家に接触し、無条件で絵を返したいと申し出てきたということで、およそ2年ぶりに美術館に返還されました。この作品は300万ユーロ(日本円で3億円近い)の価値があるとも言われ、美術館では作品があまりに有名なため買い手が見つからず、処分に困って返還してきたのではないかと説明しており、改めて展示するかどうか検討しているということです。 "
【1月7日 NHKニュースより抜粋】
美術品はコレクターやマニアにとって垂涎ものでも、一般的にはそこまで買い手がつくものではないでしょう。
特に、有名な画家の代表作ともなれば真っ当な入手ルートではないかも・・・と買い手側も渋ってしまうかもしれません。
今回美術館に戻ってきた絵画はあまりにも有名な作品だったとのことで、買い手がつかずに犯人側が持て余して返還したのではないかと言われています。
無事に戻ってきたのは何よりですが、犯人側にあまり知識がなければ捨てられていたかもしれません。
美術館は多くの人々が訪れ、人気の高い展示会の際には入場までに数時間待ちであったり、入場制限をして事故が起こらないよう運営側も注意を払っています。
内部は撮影禁止となっており、要所要所に警備員や学芸員が立ち、目を光らせています。
ひどい混雑状況だと全ての来場者に注意を向けることは難しく、万が一何か事件が発生した際に映像を見返すことは重要なポイントです。
場内に複数台のカメラを設置し、事務所のモニターで一括して画像をチェックできるようなシステムを導入することで、効率的な警戒ができます。
また、いかにも「監視しています」というカメラではなく、さりげなく映像監視ができるカメラを取り入れることで、来場者にも威圧感を感じることなく展示物を見ていただくことができます。
投稿者: スタッフ (2012年1月 7日 11:41)