今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
コンビニ強盗 現金の他に防犯カメラのハードディスクを奪う
"11日午前2時20分頃、埼玉県久喜市河原井町のコンビニ店「ローソン久喜菖蒲工業団地店」に2人組の男が押し入り、男性店員にナイフを突きつけ「金を出せ。レジ袋に詰めろ」と脅し、3台のレジから合わせて現金約75万円と、防犯カメラのハードディスクレコーダーを奪って逃走した。
店員はナイフに手が触れ、軽いけがを負った。久喜署が強盗傷害事件として調べている。"
【読売新聞 1月11日より抜粋】
コンビニ強盗が各地で相次いでいます。
--------------------------------------------------------------
●コンビニ強盗(カナロコ(神奈川新聞)1/6)
1/5、午前0時40分ごろ、横浜市青葉区奈良1丁目コンビニエンスストアで、
男が現金約9万4千円を奪って逃げた。
男は男性店員に包丁を突き付け、「金を出せ」と脅し、レジから現金を奪った。
●コンビニ強盗3件相次ぐ 神奈川県内(産経ニュース:2012.1.4 )
1/4日未明、「セブンイレブン横須賀三春町5丁目店」
店員を金属バットで脅し、レジの現金6万2000円を奪って逃走。
1/4、「ファミリーマート百合ケ丘駅南口店」
男が果物ナイフのような刃物を突き付け、レジの現金約5万円を奪って逃げた。
1/4、「ローソン新横浜店」
男が同様の手口で現金約10万円を奪い逃走。
----------------------------------------------------------------
●東京・四谷でコンビニ強盗 10万円奪い逃走(産経ニュース:2011.12.28)
12/28、「セブンイレブン新宿4丁目店」
マスクをつけた男が押し入り、「カネを出せ」と脅迫。
現金約10万円を奪い逃走。
※上記以外にも、多数のお店が被害に遭っています。
--------------------------------------------------------------------
今回の事件で特筆すべきは、証拠となる画像の入ったハードディスクレコーダーが奪われてしまったことです。
2人組で入店し、1人が現金を袋に入れるよう指示している間に、もう1人がカウンター奥の事務所へ入ってレコーダーを奪ったということから、もしかすると手慣れた者の犯行ではないかと思われます。
コンビニの強盗対策でよくいわれるのは、被害の多い深夜時間帯の店員数を増やすということです。
そのほか、全てのお客様に対し、必ず顔を見て挨拶(声かけ)を徹底することも挙げられます。
「犯罪を計画して下見をする時に顔を見て挨拶されたので犯行をあきらめた」という犯人の声もあり、防犯効果が高いといえます。また、挨拶は店舗が明るいイメージとなり、販売促進効果にもつながります。
コンビニの場合、すでに防犯カメラを設置している店舗がほとんどでしょう。
今回の事件のように肝心の記録装置が奪われてしまっては、後で映像を確認することもできません。
一歩進んだ強盗対策として、網を使って犯人の動きを抑える画期的な製品もあります。
これは「ネットガード」いう製品で、押ボタンやセンサーからの信号を受信し、網を発射して不審者をからめ取って動きを封じ込めるというもので、取付型のほかに手持ち式の「ネットランチャー」という製品もあります。
いずれにしても強盗に狙われたくはないものです。
犯行のターゲットから外させるために抑止力を強化するものひとつの方法です。
投稿者: スタッフ (2012年1月11日 14:33)