今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
相次ぐ住宅地での放火 傾向と対策
28日午前、世田谷区奥沢の住宅のインターホンが燃やされているのが見つかった。
その後の調べで、28日だけで、住宅のインターホンや、車のヘッドライトなどがあわせて7カ所で燃やされているのが見つかり、現場がいずれも近いことから、警視庁は連続不審火とみて捜査している。"
【2月29日 FNNニュースより】
総務省消防庁より、平成23年上半期(1~6月)の火災件数が発表されています。
総出火件数は、27,557件。これは、おおよそ1日あたり152件、9分ごとに1件の火災が発生したことになります。
平成22年同時期は23,353件で、前年度比18%も増加しています。
昨年度の件数に、岩手県・宮城県・福島県の件数は入っていないとのことですから、東日本大震災の件数を除いても増加しているということになります。
うち、火災発生場所で一番多いのが建物で、13,892件。全体の半数、50.4%を占めています。
この建物にはもちろん住宅も含まれており、一般住宅や集合住宅などを合わせると7,939件で、全体の57%を占めます。
出火原因の第1位は「放火」で2,861件(全体の10.4%) 、第2位は「たばこ」の2,636 件(全体の9.6%)、第3位が「たき火」で2,366件の順となっています。
また、放火や放火の疑いがある火災は5,042件で、全体の18.3%を占めています。
【主な対策】
・自転車や車などの不法駐車などで消防自動車の通路が妨げにならないように日頃より注意する。
・避難経路はいつも整理整頓し、物を置かない。特にマンションやアパートの場合、バルコニーや非常階段など。
・家のまわりに燃えやすいものを置かない。新聞や雑誌の束。段ボール箱など。
・ゴミは必ずゴミ収集日の朝に定められた場所に出すよう徹底する。前日夜から出すゴミに放火されることがあるので注意する。
放火を防ぐためには住宅用火災警報器の設置はもちろん、ライターやマッチの炎を感知する炎センサーの設置をすることが重要です。
投稿者: スタッフ (2012年2月29日 10:48)