今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
病室狙った窃盗犯を追送致 その手口とは
追送検容疑は、05年3月から11年9月にかけて、東京都千代田区の総合病院など1都3県の233カ所の病室で、入院患者の無職男性(72)らの現金計約893万円と財布など約1010点(時価計約125万円相当)を盗んだとしている。
同課によると、昨年9月に逮捕されたM容疑者は、捕まらないために病院を出たら駅までダッシュで逃げ、公園で走り込みのトレーニングを積んでいたと供述しているという。"
【毎日新聞 3月10日より抜粋】
見舞客を装って病院に入り込み、入院患者の金品を盗んでいた男の公判が始まっています。
驚くべきは供述した件数で、本人の認識では
「05年から二百数十カ所の病院で1000件以上やった」ということです。
病院は入院患者への面接時間帯が定められてはいますが、基本的に自由に出入りができる環境にあります。
出入りするのは通院や入院患者だけでなく、見舞客や業者など多くの人が出入りしており、一人ひとりにチェックを行うのは至難の業です。
部屋が個室でも相部屋でも、プライバシーを損なわないようにかけられたカーテンがうまく隠れみのとなり、検査やリハビリ、入浴や小用など少し部屋を離れた隙に、貴重品や金品を奪われてしまう、という被害が相次いだのが今回の事件でした。
これは貴重品入れなどしっかり活用することで、被害は多少減らす事ができると思います。
そして狙われるのは入院患者の金品だけではありません。
病院が保管している薬品やパソコンなど、盗まれた後に別の事件で使われてしまいそうなものもターゲットにされているのです。
仮に薬品が盗まれてしまうと、それをどこかに転売や別の犯罪に悪用するという可能性が高く、また盗まれたことで病院の名前が報道されれば、信用もなくなってしまいかねません。
パソコンを盗まれた際にも同様のことがいえます。
薬品やパソコンなど貴重品を置いている部屋には入室者の制限を行うなど入退室管理を見直すことが大切です。
ところでこの男、盗んだ金は生活費に充てていたとのことで、捕まらないために公園で走り込みのトレーニングを行っていたとのことですから呆れる話です。
そんな努力ができるならちゃんとした仕事について真面目に働くこともできるでしょうに・・・
投稿者: スタッフ (2012年3月12日 13:18)