今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
雑貨店より脱法ドラッグ入りのお香を奪って送検
"東京都福生市の雑貨店で店主を殴り、幻覚作用のあるお香を奪ったとして、警視庁組織犯罪対策2課などは16日、強盗致傷容疑で、在日米軍横田基地内の大学に勤務する軍属の24歳と21歳の男2人を書類送検した。
同課によると、21歳の男は容疑を否認、24歳の男は「車の運転役をした」と認めている。お香は基地内で使用が禁止されているといい、同課は脱法ハーブとみて成分鑑定する。
同課によると、21歳の男は容疑を否認、24歳の男は「車の運転役をした」と認めている。お香は基地内で使用が禁止されているといい、同課は脱法ハーブとみて成分鑑定する。
送検容疑は先月9日午後8時25分ごろ、同市福生の雑貨店に押し入り、閉店準備をしていた男性店主(35)をレンチで殴るなどして2週間のけがをさせ、お香70袋(25万円相当)を奪った疑い。"
【時事通信 3月16日より】
強盗事件は別の犯罪が契機となっていました。
奪われたお香には、幻覚・興奮作用のあるハーブが含まれていたとのことで、ドラッグほしさで犯行に及んだことが供述から分かっています。
以前もこのブログで紹介したことがありますが、「ゲートウェイ犯罪」という言葉があります。
これは、万引きや自転車盗などの軽微な犯罪を差し、犯行が見逃された場合、行為者の「これは悪いことだ」という意識が低下し、より重大な犯罪へと手を染める契機になるとされています。
重大な犯罪の入口(ゲートウェイ)となる恐れがある、ということからきているようです。
今回の事件もこの行為にあてはまるのではないでしょうか。
ドラッグを使用し、常用者となり、最初は購入していたと供述しているようですが、金がなくなってついには強盗事件を起こしてしまう・・・という流れは、まさに犯罪のゲートウェイ(入口)をくぐってしまった感があります。
これ以上進行する前に罪が明らかとなり、本人にとってもいい結果となってほしいものです。
また、今回は防犯カメラの映像が証拠となって犯人にたどり着くことができました。
防犯カメラはもちろん、
「侵入された後」より「侵入されないため」の
一歩進んだ防犯システムを導入し、犯罪者に狙われない環境を整えていくことも大切です。
投稿者: スタッフ (2012年3月19日 11:04)