今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
美術館から刀盗む 防犯カメラ映像より元大学教授逮捕
元大学教授が窃盗です。
岡山県の田中美術館から展示品の模造刀を盗んだとして、広島県の福山大学の元教授の男(65)が逮捕されました。
男は2月19日、展示されていた騎馬像から長さ1メートルほどの模造刀を抜き取った疑いが持たれています。
男は美術館の防犯カメラに映っていて、警察が情報提供を呼びかけていたところ、25日に出頭し逮捕されました。
警察の調べに対し「台座に上り刀を抜き取って、服に隠し持ち出した」と容疑を認めているということです。
<TBS系(JNN)3月26日(月)13時38分配信より>
美術館というのは大抵厳しい警備体制が敷かれています。
防犯カメラ、防犯センサーがそれぞれ複数台設置されており、さらに警備員が複数名常駐し、巡回しているのも珍しくありません。
そのような状況下において、美術品類を盗みだすのは至難の業です。
玉砕覚悟で盗み出すことはできても、防犯カメラの映像が基で、自らの犯行が発覚し、最終的には逮捕されるリスクが多いにあります。
普通の店舗や事務所であれば、防犯カメラだけで防犯対策としては充分かもしれませんが、美術館となると話は違ってきます。
今回盗まれた模造刀の金額的な価値は明らかになっておりませんが、例えば高価な絵画ですと、数千万円、数億円の価値があるものもあります。
そういった物を置いている場合は、一般的な防犯対策+アルファの対策が必須です。
犯罪者側も防犯センサー+防犯カメラ+警備員ぐらいの防犯体制は想定の範囲内ですから、それ以上の対策が求められます。
犯罪者から見れば、数千万円という一獲千金の獲物がいる訳ですから、相応の危険性は承知の上での犯行です。綿密に計画を立て、実行するはずです。
今回逮捕された男は、どちらかというと衝動的な無計画な犯行と言えます。
プロ(玄人)というよりも素人の犯行ですから、防犯カメラの映像が基であっさりと逮捕されています。このような犯行ばかりであれば、対策を行う側も楽なのですが、現実にはそうではありません。
上記のような防犯対策に加えて、例えば侵入者の視界を遮断し、これ以上の犯行を継続させないフォグガードのような特殊な対策が効果を発揮します。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年3月26日 16:31)