今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
泥棒看護師 入院患者の鍵盗み自宅に侵入
病室で入院患者宅の鍵を盗み空き巣に入ったとして、神戸北署は11日、住居侵入と窃盗の疑いで、神戸市北区八多町中の看護師の女(34)=有印私文書偽造・同行使罪で起訴=を再逮捕しました。
容疑を認めているという。
女が以前勤務していた別の病院の患者をめぐっても同様の空き巣被害が約20件確認されており、同署は女が関与した可能性があるとみて捜査しています。
再逮捕容疑は5月10日、勤務先の宝塚市内の病院で、入院中の女性患者(79)の病室から女性宅の鍵を盗み、12日に女性宅に侵入。
指輪5点(計250万円相当)と現金約10万円を盗んだとしています。
女は乳がん手術で入院したとの偽造診断書を作成したなどとして、5月15日に逮捕されていました。
<産経新聞6月12日(火)7時55分配信より>
新たな犯罪手口ではないでしょうか。
入院患者宅の鍵を盗み、患者が不在の中、鍵を使って堂々と侵入する。
窓や扉を壊す必要もありませんし、鍵を使っての犯行なので、仮に警察が捜査した場合でも、別の家人の犯行を装うこともでき、捜査を混乱させることができます。
まさか入院中の病院で鍵が盗まれ、それを使っての犯行とは考えないでしょう。
介護福祉の訪問員等が、訪問先で金品を盗むという事件はよく目にします。
これはすぐには犯行として発覚しない可能性はありますが、後に家族や弁護士等お金を管理する人が見れば、不正な引き出し等かどうかは分かってしまうことです。
今回の手口はさらに巧妙ですから、今後流行する恐れもあるのではないでしょうか。
犯罪者は犯行の成功は当然ですが、さらに自分がより捕まりにくい手口を求めます。
完全犯罪、これを積み重ねていき、好きな時に好きなだけ自分の利益を得られることが犯罪者の理想なのではないでしょうか。
これを簡単に許してはいけません。
阻止するためには、犯罪者が気持ち良く犯行を行なわせない環境にしなければなりません。
それが侵入警戒センサーや防犯カメラ設置などの防犯対策の導入です。
他と比べて、ここは犯行が難しい、誰かに見つかる、あとでばれそうだと感じると、別のところに移ります。
犯罪者のそのような特色を活かして対策を講じるべきです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年6月14日 09:47)