今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
奈良 スーパー・量販店防犯対策会議実施 万引・車上荒らし対策
「大型スーパー・量販店等防犯対策会議」が11日、奈良市の奈良署で開かれました。
同署の生活安全課長などが万引きや車上狙いの被害実態や防犯対策などについて講演し、量販店の防犯担当者ら二十数人が熱心に耳を傾けました。
ある参加者は「万引き対策などの知恵をもらおうと思ってきた。このような会議を行うことで、現場と警察の考えが一致して、犯罪処理ができるようになれば」と話しました。
会議は全国地域安全運動(11~20日)の一環として開催。
県警によると、今年に入り県内では9月末現在、万引きが1080件、車上狙いが738件発生しているという。
自転車のかごに物を入れたまま店内に戻るなど不注意な例が目立ち、被害を防ぐため、県警は身の回りの物は手の届く範囲に置き、車内にはかばんを置かないようにするなどの注意を呼びかけています。
生活安全課長は「客が多く訪れる量販店などでは、アナウンスなどで直接お客に注意を促してほしい」と話していました。
<毎日新聞10月12日(金)15時20分配信より>
情報を共有化することで、その店ではある種の犯罪が起こしにくいという共通の条件が生まれます。
泥棒(犯罪者)は○○を嫌がる、△△を避ける、××を好むなど、彼らの特性を理解し、その対策を考えることで、犯罪が発生しにくい環境、または逆に発生しやすい環境というものが分かってきます。
さらに業種や業態別にそれぞれの特徴を加えた上で考えると、さらに詳しい点が見えてきます。
今回、奈良県で、大型スーパー・量販店向けの防犯対策会議が行われたということですが、おそらく業種特有の犯罪手口やその対策などが話し合われたと思います。
おそらく参加者の中には、そんな手口や方法があるのかと初めて知った方もいるでしょう。
それを知ることによって、その手口や方法にどのように対応したらよいか、防ぐにはどうしたらよいかという具体的な考えへとつながります。
まずは知ること、そして意識すること、その後で具体的な対策の実施というステップになります。
犯罪手口に対しては、それを知り、その対策を周りと共有化することで、その手口に対してはどこでも対応できる、という環境となります。
そうなると、犯罪者にとっては、その手口はその地域では通用しないということになります。
この繰り返しにはなりますが、そうすることによって、犯罪者が犯罪を犯しにくい環境がどんどんと整備されることになります。
これも大きな意味での防犯対策です。
一人ではなく、周囲と協力して行う防犯対策です。
あの地域は犯罪が犯しにくい、と犯罪者が感じるようになれば成功です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年10月15日 15:22)