今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
韓国 高級自転車盗難相次ぐ 車並みの価格
ソウル松坡警察署は先月27日、ソウル市や京畿道の中学校約900校に対し、捜査への協力を要請する文書を発送しました。
文書は「監視カメラに映っている制服は貴校のものか」という内容です。
文書を送ったのは、自転車を盗んだ犯人を捕まえるためです。
盗まれた自転車は1400万ウォン(約106万円)という高価なものでした。
文書を送ってから2日後、京畿道城南市のある中学校から「うちの制服だ」という返答がありました。
警察の関係者は「チタン製の自転車だというが、価格が一般的な自動車に比べ高いため驚いた」と話しました。
警察は聞き込みの末、ソウル市松坡区蚕室洞のコンビニ前に止められていた1400万ウォンの自転車に乗り逃亡したとして、少年(13)ら中学生5人を書類送検した、と先月30日発表しました。
少年らが盗んだ自転車は「モリンMLX」というモデルで、フレームの価格だけで800万ウォン(約61万円)もします。
持ち主の男性(50)は「チタン製の自転車は加工が難しく、溶接も真空状態で行わなければならないため、価格が高い」と話しました。
少年らは警察の調べに対し「コンビニの前に自転車3台が止められていましたが、そのうち最もきれいで、高そうに見える自転車を盗んだ。分解してインターネットで売るため、車輪だけを手元に残し、ほかの部品は捨てた」と供述しました。
少年らの親は自転車の持ち主に対し、被害額を弁償することを約束しています。
高価な自転車を狙った窃盗事件が相次いでいます。
今年9月、大邱市内の店の自転車売り場で、時価1200万ウォン(約91万円)の自転車を盗み逃亡したとして、A容疑者(49)が警察に逮捕されました。
A容疑者は「自転車がそんなに高いものだとは知らなかった」と供述しました。
ソウル瑞草警察署は先月22日、瑞草区盤浦洞のマンションの廊下に止められていた時価350万ウォン(約27万円)の自転車を盗んだ容疑などで、B容疑者(43)を逮捕しました。
警察の調べに対し、B容疑者はソウル・江南地区一帯のマンションで自転車52台(およそ3000万ウォン〈約228万円〉相当)を盗んだことを認めました。
警察の関係者は「B容疑者は自転車が高価で取引されるということを知り、マンションで高そうな自転車だけを選んで盗んだ」と説明しました。
10年にわたり自転車販売店を営んでいるパク・ホソンさん(50)は「自転車サークルの会員たちは通常、200万-300万ウォン(約15万-23万円)の自転車に乗っている。自己満足のため、部品を優れたものに取り換えることで、価格が高騰している。車輪一つが数百万ウォン(100万ウォン=約7万6000円)に達するなど、被害規模だけを考えても、自転車泥棒は今や、こそ泥などとはレベルが違う」と語りました。
<朝鮮日報日本語版12月9日(日)6時35分配信より>
日本でも健康志向が進み、自転車通勤をする人が増え、趣味としてのサイクリングが広まり、より本格的で高級な自転車が人気となっています。
何でもそうですが、まず道具から入るという人が多いのだと思います。
高級自転車の需要が高まっているのでしょう。
記事の中に、106万円、61万円、91万円という金額が出来てきますが、全て自動車ではなく盗まれた自転車1台の金額とです。
韓国ではこのような高級自転車が当たり前ということでしょうか。
人とは違う物を持ちたいという願望が見え隠れします。
逮捕された少年らの手口を見ると、プロ顔負けです。
コンビニの前に止められていた自転車3台のうち、最もきれいで、高そうに見える自転車のみを盗み、それを分解してインターネットで売るため、車輪だけを手元に残し、ほかの部品は捨てたというものです。
3台全て盗むと怪しまれるので、1台だけ盗む、そうすれば無くなっただけと被害届も出されない可能性がある。
また、プロの窃盗団が行うような、分解してその一部だけを転売する、そうすれば被害品と特定されにくいということも考えているのでしょう。
恐ろしい時代です。
日本でも手口を模倣する犯罪者が出てくるかもしれません。
お隣の国の出来事だから関係ないとは言ってはいられません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年12月12日 18:09)