今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
元・空き巣が防犯の心得本を出版
いよいよゴールデンウィークへ突入しました。
今年は5月3日~6日にかけての4連休も重なり、国内や海外でのレジャー、実家への帰省などで長期にわたり遠方へ出かける人も多いでしょう。
しかし、この時期に気を付けるべきなのは、長期不在を狙う空き巣被害である。
そこで今回は、『空き巣なう:プロの空き巣が「この道半世紀」を語る』(第三書館)の著者である男性へインタビューを敢行。
元・空き巣としての立場から、防犯上で気をつけるべきポイントなどを伺いました。
男性が空き巣に手を染めはじめたのは、昭和53年です。
その3年前にある罪状で収監されていた拘置所で、西日本では"空き巣の神様"として名が知られていたZさんと出会ったのがきっかけでした。
「義理堅く人情味溢れていた」と語るZさんの人間性に惚れ込み、空き巣として毎日のように働いていました。
数々の民家や会社、農家へと忍び込み、一時期は高級車を乗り回せるほどに生活していたという。
しかし、平成16年、逃亡中に鉄橋からあやまって転落。
辺りが薄暗かったため足を踏み外し、全治2カ月の重傷を負ったのをきっかけに足を洗い、78才となった今では交通警備などを重ねて暮らしています。
さて、それでは男性へのインタビューを元に、空き巣被害を防ぐためのポイントを紹介していきます。
――空き巣にとって"忍び込みやすい"のはどういった家ですか?
男性「外から見て、塀や垣根などの遮蔽物がある場所ですね。侵入してからも人の目に付きづらく、シゴトもしやすい。アパートやマンションでも、ベランダに観葉植物など置いてある家がありますけど、なるべくなら背の高いものは置かない方がいい。とにかく空き巣は"人の目にふれる"というのを怖がる。だから、窓のカーテンもできるかぎり開けておいた方がいいです」
――空き巣が狙うポイントはどこですか?
男性「家の"裏側"ですね。玄関前などだけではなく、例えば、一軒家だと台所の勝手口などがある裏手は何にも対策されていなかったりするので狙います。あとは、マンションの高層階なども狙いやすい。安心しているのか窓に鍵がかけていないことも多いので、侵入しやすいです。だから、足場になるようなものをなるべく置かない方がいい」
――長期の休みにあたり、身近でできる防犯対策はありますか?
男性「市販の防犯グッズ、例えば、侵入を感知したら音が鳴るセンサーやダミーの防犯カメラ、感知式のセンサーライトなどはやはりイヤですね。また、空き巣は"人の気配がある"ということには敏感です。例えば、車ではなくなるべく電車で移動して、留守だというのを意識させないようにする。また、昼間から晴れているのに洗濯物を干していないのも変なので、着古したシャツなどを雨が降ってもいいように干しておく。それから、テレビや音楽を多少音が漏れるくらいで付けておくというのもいいと思います」
自分がもし現役の空き巣だったら「ゴールデンウィークはやはり狙う」と語る男性。
今すぐできる部分としては、なるべく人の目につきやすい環境を作り、音を出すなどして留守だというのを悟らせないのが効果的なようです。
電気代も気になりますが、男性は「数十円ケチるだけで、大きなもの持っていかれたらかなわんでしょ?」と語っていました。
せっかくの休みなのに、帰宅して荒らされていたらショックは計り知れない。ぜひとも万全の対策を施した上で、出かけていただきたい。
<ダ・ヴィンチニュース 4月29日(火)9時20分配信より>
元・空き巣だからこそ分かる具体的な話というものがあります。
弊社のホームページなどでも泥棒の心理状態を紹介することがありますが、それらは過去に泥棒が語ったとされる警察からの情報などを基にしています。
彼らでなければ分からない実際の心理状態や本当に効果のある防犯対策が分かります。
貴重な意見であるのは当然ですが、この記事を読んで個人的には違和感を感じました。
元・空き巣の著者ですが、昭和50年に拘置所で出会った西日本の「空き巣の神様」に憧れ、昭和53年から空き巣を始めたようです。
数々の民家や会社、農家に忍び込み、毎日のように空き巣を繰り返していたようです。
空き巣を辞めるきっかけとなったのは、平成16年に逃亡中に鉄橋からあやまって転落し、全治2ヶ月の重傷を負ったことをきっかけに泥棒から足を洗ったとあります。
この記事だけ見ますと、警察に捕まり、盗んだ金品を弁済し、罪を償った後、防犯に対する啓蒙活動として今回の書籍を出版したようではなさそうです。
自分が犯した昭和53年~平成16年までの窃盗はすでに時効(盗んだ日から7年)だという判断でしょうか?
ただ、刑事罰に関しては7年という時効がありますが、民法上の不法行為に対する損害賠償の請求権の時効は異なりますから、あまり表立って元・泥棒をアピールするのはどうかなのでしょうか。
窃盗の被害者から民事訴訟を起こされたらややこしい話になりそうですが・・・。
どちらにしても見ていてあまり気持ちの良い記事とは思えませんでした。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年5月16日 15:25)