今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
兵庫 警察署駐車場で車上荒らし 証拠隠滅目的?
兵庫県警は18日、同県高砂市荒井町紙町の高砂署の駐車場で、窃盗事件の証拠品として押収・保管していた乗用車の窓ガラスが割られ、車内にあった懐中電灯やバールのようなものが盗まれた、と発表しました。
車内には消火剤がまかれており、県警は何者かが忍び込み、指紋などの証拠隠滅を図ったとみて、建造物侵入などの疑いで捜査しています。
高砂署によると、18日午前0時ごろ、同市松陽で、「不審な男がいる」との110番通報を受けてパトロールしていた署員が、20歳ぐらいの男を見つけ、職務質問しようとして見失いました。
近くにエンジンがかかったままの乗用車が放置され、盗まれたナンバープレートがつけられていました。
署は押収した車にブルーシートをかけ、車止めを着けて保管しましたが、午前4時40分ごろ、巡回中の署員が異変に気づきました。
車や駐車場の門扉は施錠しており、高さ約2メートルの塀を乗り越えて侵入したとみられます。
副署長は「庁舎管理に問題がなかったか調査中」とのコメントを出しました。
<朝日新聞デジタル5月18日(日)17時34分配信より>
最近、警察関連の事件、不祥事のニュースが目立ちます。
警察署内での取調べ中・移送中に容疑者が脱走、犯罪の証拠品の紛失・盗難、署員のロッカーからの窃盗被害(警察手帳が盗まれる事件もありました)など。
一昔前なら、警察の不祥事と言えば、賄賂や不正な取調べなど警察官個人の犯罪などが取り上げられることが多かったように思います。
最近は、個人よりもその環境の問題点が明らかになってきました。
警察署内は絶対安心・安全だという油断からでしょうか、駐車場内での車上荒らしや取調べ中に容疑者が逃走するなど、どのような状況・環境でそのような事態になるのか想像できません。
容疑者には手錠はされていなかったのか、容疑者一人に対して見張りは二人以上ついていなかったのか、色々な疑問が湧いてきます。
防犯も同じで、この場所だから安全、完璧ということはありません。
世の中と同じく、犯罪や犯罪者自体も日々変化、進化しています。
常に普遍的な状態・状況というものは存在しません。
油断大敵という言葉は常に様々な状況で使える言葉ではないでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年5月29日 18:35)