今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
高齢女性の後をつけ、鍵を掛けなかったこと確認して侵入・窃盗
神奈川県警川崎署は8日、住居侵入と窃盗(居空き)の疑いで住所不定で無職の男(40)を逮捕しました。
逮捕容疑は、4月10日午後2時から3時15分ごろまでの間、川崎市川崎区の無職女性(81)宅に侵入し、CDなど計30点(時価3500円相当)を盗んだとしています。
「間違いない」と容疑を認めているという。
同署によると、男は、買い物帰りの女性の後をつけ、女性が家に入った後に鍵を掛ける音が聞こえなかったために侵入したという。
その後、男は女性と女性宅に宅配に来ていた男性と遭遇して逃走。
女性らの証言と防犯カメラの映像から男を特定しました。
同市などで、高齢女性の家の玄関付近から物が盗まれる事件が数件発生しており、同署は関連を調べています。
<産経新聞7月8日(火)18時18分配信より>
高齢者宅の防犯対策の必要性を感じる事件です。
泥棒が高齢女性の後をつけ、自宅に入ったところ、鍵を掛けた音がしなかったため、無施錠のドアから侵入して金品を盗むという手口です。
買い物帰りの高齢者の後をつけるのは容易ですし、お隣さんや近所の方が入って来られるように鍵を掛けていない高齢者宅は多いかもしれません。(田舎では特に)
販売者側から見れば、侵入先が高齢者宅だと分かりますし、無施錠を確認できれば侵入が楽です。
侵入先に人が居るというのはデメリットですが、仮に中で出くわし、捕まえられそうになっても腕力で負けないでしょうし、逃走する際の脚力でも犯人有利です。
また、顔を見られても、高齢者だから記憶があいまいだろう、警察に正確な情報は伝えられないだろうという考えもあるかもしれません。
これらを補うのが機械の「目」による監視、つまり防犯カメラです。
人の「目」が衰えるのは仕方ありませんし、24時間その場で監視することは不可能です。(24時間警備員を常駐させる以外)
その代わりをしてくれるのが防犯カメラです。
24時間、何の文句も言わず、交代する必要もなく働いてくれます。
また、レコーダーも設置すれば映像を記録し、それを警察に提出することで、正確な情報を伝えることが出来、さらには犯罪の証拠となる場合もあります。
個人宅で防犯カメラシステムを設置するには初期導入コストが掛かりますが、長期的に考えれば費用対効果が高い現場が多いと思われます。
高齢者の一人暮らしに対しても、家族が離れたところで現場の映像を見ることが出来れば安心できます。
監視だけでなく、見守りという使い方もあるのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年7月15日 16:41)