今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
千葉 コンビニ防犯ボックスの効果大! 侵入窃盗件数6割減少!
県と県警は、昨年11月から千葉と市川両市内の2カ所のコンビニエンスストア駐車場で運用を始めた「コンビニ防犯ボックス」の設置効果についての検証結果を公表しました。
3月末までの5カ月間で通学路の見守り活動やパトロールを行うなどし、周辺地域の侵入窃盗の発生件数が大きく減少。
森田健作知事は10日の定例記者会見で「十分な効果があった。検証結果を踏まえ、事業の拡大に向けた検討進める」と述べました。
防犯ボックスは、「デイリーヤマザキ市川南大野店」(市川市南大野)と「ミニストップ千葉星久喜店」(千葉市中央区星久喜町)の駐車場にあり、警察官OBが3人ずつ配置されて交代で勤務しています。
検証結果によると、2つのコンビニ防犯ボックスの駐在員が、地域の防犯ボランティアと合同パトロールを行ったのは計153回に上りました。
このほか、通学路の見守り活動計761回▽交差点の街頭監視計1264回▽周辺のコンビニでの防犯対策計1086回-などを行いました。
侵入窃盗の発生件数は、星久喜地区で前年同期比20件(57・1%)減少し、南大野地区でも同15件(62・5%)減りました。
3月末までの人件費や事業費の総額は1445万2千円でした。
一方、コンビニの駐車場で場所を選定する際には契約手続きが煩雑で、設置に時間がかかるといった課題が確認されました。
県警の担当者は「スーパーやファミリーレストランなど、他の業種の駐車場で設置することも今後検討したい」としています。
<産経新聞 7月12日(土)7時55分配信より>
コンビニ防犯ボックスという店舗の敷地内に出張派出所のようなものを設置することによって周辺地域の侵入窃盗件数が大幅に減少したという事例です。
単に防犯ボックスを設置しただけでなく、駐在員による防犯パトロール、通学路の見守り活動、交差点の街頭監視などを頻繁かつ継続して行った成果と言えます。
何事においても単発で終わってしまうと効果は持続しません。
即効性のある活動は効果的なようですが、その後、また元の状態に戻ってしまうことが多いのではないでしょうか。
防犯ボックスが設置された周辺地域で、犯罪を企てていた犯罪者たちは、駐在員たちが行う防犯活動に辟易していたのではないでしょうか。
いつまで続けるのだろう、早く止めろよと思っていたことでしょう。
防犯パトロールや見守り活動で頻繁に声がけなどされたら、犯罪者たちにはこれ以上の脅威はありません。
声を掛けられ、顔も見られますから、現場の下見など不振な行動をしていたらすぐに見つかってしまいます。
かと言って、ぶっつけ本番でいきなり侵入しても、その後逃走しようにも、パトロールしている駐在員と鉢合わせたら大変です。
犯罪者たちが気持ちよく活動できない環境を見事に作り上げたのです。
これも立派な防犯対策ですね。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年7月24日 17:54)