今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
謎の精神疾患 他人の家でシャワーを浴びる病気?
「幽霊のフリをして人々を脅かしたため逮捕」「強盗の男が被害者女性にフェイスブックで友達リクエストを送り逮捕」など、世界には様々な珍事件が溢れています。
その中から今回紹介するのは、アメリカ・ケンタッキー州の「シャワーを浴びるために他人の家に忍び込んで逮捕」された男性です。
逮捕されたのは32歳の男性。
逮捕後に警察に対し、"自宅の水がなくなると、他人の家に不法侵入して熱いシャワーを浴びなければならずにはいられなくなる精神疾患"を患っている、と説明しているらしい。
シャワーを浴びるために侵入した家の住人にあっさり見つかり、捕えられた男性。
結局この家から何も盗んではいなかったとみられているものの、彼には住居侵入窃盗罪をかけられています。
<クランクイン!9月3日(水)22時0分配信より>
赤の他人が自宅に侵入し、勝手にシャワーを浴びる、想像したらかなり不愉快です。
多くの人にとって、自宅は神聖不可侵な領域で、自分や家族以外に勝手に何かされるのは許せないと考える人が多いと思います。
自宅にいる時くらいは、誰からも干渉されず、ゆっくり、そして自由に落ち着ける環境でなければ休まりません。
今回事件を起こした男は、謎の精神疾患を患っていると主張していますが、もともと窃盗目的も含めた侵入だった可能性があります。
物を盗まなかったのは、たまたまめぼしい物が見当たらなかった、見つからなかっただけかもしれません。
家の中に侵入し、シャワーを浴びる時間もあった訳ですから、その気になれば何でも出来たはずです。
加害者を責めることは容易に出来るのですが、もう一歩先をいき、被害者側にとっての落ち度や過失がなかったかを考えることが重要です。
勝手に侵入してきた男が悪い、問題なのは当然ですが、その侵入を許した、そして自由に室内を移動させた(移動が可能であった)という被害者側の環境に問題がなかったかを考えるのです。
扉や窓ガラスの施錠だけでは十分な侵入者防止策とは言えません。
もしトイレの窓や勝手口の扉を施錠し忘れていたとなると、たちまち無施錠の家となり、しかも家人が無人となれば、今回のように侵入者にシャワーを浴びる余裕を与えるほど、犯罪に弱い(脆弱な)環境となってしまうのです。
これを強化、改善してくれるのが防犯対策です。
人の力による防犯対策には限りがあります、それを補う機械の力を借りて、脆弱な環境を改めましょう。
そうすれば、自然と犯罪者のターゲットになりにくくなるはずです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年9月19日 18:41)