今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
レジが壊されるぐらいなら、わざと開けっぱなしにした方が・・・
今年に入り、市内の飲食店などで窃盗事件が相次いで発生していましたが、先ごろ伊東署が容疑者を逮捕しました。
市内のある飲食店主が事件について不安だった胸中を語りました。
「知り合いの店が被害に遭い、風のうわさでほかに数店やられていると聞いていました。
『市内に窃盗団がいるのでは』とその知り合いと話していたほどだった」と話します。
被害金額も決して少なくないため、店主も売上金をこまめに簡易金庫にしまうなど、万が一の対策を取っていました。
「気を緩めないで、今後も厳重な管理は続けていく」という。
同署の調べによると、被害店舗の中には、金を入れたままの、レジを壊された店もあるという。
副署長は「レジは金庫ではないので金は入れておかない。レジの中は空っぽにして鍵をしなければ少なくともレジを壊される確率は少なくなり、少しでも被害が減らせる」とアドバイスしました。
店側もぜひ気を付けてもらいたい。
<伊豆新聞9月18日(木)11時14分配信より>
レジを壊されるのが嫌だから、中を空っぽにして、レジを開けっ放しにするというのは理にかなっているような気がします。
現金が盗まれるより、それ以外の物が壊される被害の方が困る、最終的な被害金額(被害者の負担額)はそちらの方が高くなるという場合もあるでしょう。
泥棒もわざわざ開いているレジをさらに調べたり、それ以上無理に開けようとはしないでしょう。
ただ、せっかく苦労して侵入したにもかかわらず自分が想定していた金目の物が見当たらない、現金がない、レジも開きっ放しになっていることで、逆上し腹いせに物を壊したり、最悪の場合、建物に放火するというケースも考えられます。
侵入盗難被害の場合、単に物や現金が盗まれるだけの被害というのは少ないと思います。
無施錠で、侵入した泥棒が目につくところに現金が置いてあれば、それだけを盗んで逃げる泥棒もいるでしょう。
実際は、扉も窓も施錠し、現金も金庫や目に付かないところに保管しています。
それらの泥棒から見れば障害物を排除し、最終的な目的である金品を探し、盗み、逃走します。
その過程において、扉や窓が壊され、室内は荒らされ、金庫は壊されるか、盗まれるという結果になるのが一般的です。
ドラマなどで泥棒に入られた後、警察が現場検証したり、被害者が盗まれた物の確認をするシーンがよく見られますが、本当の犯罪現場はもっとリアルで、生々しいと思います。
自分が犯罪被害に遭うとは普通考えません。
被害に遭ってはじめて気付きます。
そうならない為の事前の防犯対策です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年10月 3日 14:49)